11月上旬に京都市中京区の六角堂に参拝した後、北東に約10分歩き、寺町通沿いにある天性寺(てんしょうじ)を訪れました。
寺町通のアーケード街は、買い物客で賑わっていますが、天性寺に参拝する人は少なく、境内はいつも静かです。
これまで何度か天性寺に参拝していますが、境内が無人のことが多かったですね。
秋を感じられる静かな境内
天性寺には、地下鉄の京都市役所前駅から南に約5分歩くと到着します。
寺町通に面する天性寺の山門。
山門は左右をビルに挟まれているので、あまり目立ちません。
天性寺に参拝者が少ないのは、これも理由かもしれません。
山門をくぐって境内へ。
いつもながら、人の気配が感じられません。
石畳の上を歩き奥に入っていきます。
すると、境内の中央付近に南向きに本堂が建っています。
本堂の前には、透明な箱が置かれており、賽銭や折り鶴が入っていました。
これを見ると、日々、参拝に訪れる人が何人かいることがわかりますね。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
天性寺は、浄土宗のお寺で、大永年間(1521-1528年)に大和国の当麻寺(たいまでら)の眼誉(がんよ)が創建したのが始まりです。
当初は、上京区曼荼羅町にありましたが、天正年間(1573-1592年)に豊臣秀吉によって現在地に移されました。
境内の奥では、背が高い木が紅葉していました。
秋が深まりゆくのを感じますね。
紅葉している木の下には、石造りの鳥居が立っています。
鳥居をくぐった先にあるのは、弁天堂です。
この弁天堂には、大和天河辨財天が祀られています。
天性寺の鎮守で、あざがない子を授かると伝えられています。
境内の南側にひっそりと立つ灯籠。
灯籠の近くの葉が赤く色づいていました。
境内の南側には、鐘楼も建っていますよ。
無人の境内で見る鐘楼は、秋のもの悲しさを感じさせます。
境内では、真っ白なサザンカの花が咲いていました。
サザンカの花を見ると、そろそろ冬が来るんだなと感じます。
また、今年も終わりが近づいているなとも感じますね。
山門の近くでは、ナンテンが赤い実をたくさん付けていました。
ナンテンの赤い実もまた、冬が近づいているのを感じさせます。
そろそろ天性寺から出ましょう。
私が参拝している間、山門から境内をうかがう人はいましたが、それ以外は、全く人がいませんでした。
寺町通のショッピング街近くなのにとても静かでしたよ。
この後は、本能寺に参拝します。
なお、天性寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。