3月末に京都市伏見区の御香宮神社に桜を見に行った後、宇治川派流域を訪れました。
宇治川派流は、豊臣秀吉が伏見城築城のための資材を運ぶために宇治川の流路改修工事により造られ、江戸時代になると伏見港は京都の物流を支える重要な港となりました。
宿屋、問屋、酒蔵などが建ち並び賑わいを見せていた宇治川派流域は、今も酒蔵が残り、江戸時代の景観を楽しむことができます。
特に春は、宇治川派流の両岸に植えられた桜が一斉に花を咲かせ、見事な光景を見せてくれます。
十石舟乗り場付近の桜
京阪電車の中書島駅から北に約5分歩くと、宇治川派流の十石舟乗り場に到着します。
近くには、長建寺があり、こちらも春は境内で桜を見ることができますよ。
十石舟乗り場の橋の上から宇治川派流を見下ろすと、ソメイヨシノが満開見ごろとなっていました。
この日は、晴天だったこともあり、旅行者や観光客の方も大勢訪れていました。
京都に出ていたまん延防止等重点措置が解除され、京都市内は、かつての賑わいを取り戻し始めています。
橋から浜に降りると、頭上にはたくさんの桜の花。
普段は、ここに十石舟が2艘止まっているのですが、この日は1艘だけしか止まっていませんでした。
再び橋に上がり浜を見下ろします。
満開の桜と枝垂れ柳の新緑が美しいです。
桜を見ながら宇治川派流沿いを歩く
浜に降り、宇治川派流沿いの遊歩道を歩きます。
遊歩道にも、たくさんの花見客の方々がいらっしゃいました。
海外からお越しの方の姿も、ちらほらと見られます。
遊歩道を歩いていると、満開の桜の向こうから十石舟がやって来ました。
舟の中から見る桜もきれいでしょうね。
酒蔵と一緒に見る満開の桜。
春の伏見らしい風景であります。
ユキヤナギも白色の花をたくさん咲かせていますね。
私が宇治川派流を訪れるときは、曇っていることが多いのですが、今春は晴天に恵まれ、美しい桜風景を眺めることができました。
さらに宇治川派流沿いを歩きます。
頭上には、桜の天井ができあがっていました。
橋の上から見下ろすと宇治川派流の頭上は、満開の桜の屋根となっていました。
この景色も見事で、大勢の方が橋の上から桜を見下ろし、写真撮影をしていましたよ。
遊歩道から道路に上がります。
そして、さらに宇治川派流沿いを南に歩きます。
どこまでも続いているような満開の桜並木を見ていると、心が晴れ晴れとしますね。
宇治川派流の桜は、3月末で見ごろとなっていました。
4月に入ってから、気温が下がるそうですから、宇治川派流の桜は4月3日までは満開の状態を保っているでしょう。