1月下旬に京都市左京区の檀王法林寺に参拝した後、東に5分ほど歩き要法寺(ようぼうじ)を訪れました。
冬に要法寺に参拝するのは、数年ぶりのこと。
要法寺の境内は、いつも静かです。
参拝中に他の参拝者を見ることはほとんどないですね。
冬だと、なおさら訪れる人は少ないでしょう。
冬の境内
要法寺には、地下鉄の三条京阪駅または京阪電車の三条駅から、東に徒歩約5分で到着します。
西門の前から境内を窺うと、やはり、人の気配がありません。
西門をくぐった左手に建つのは開山堂。
そして、開山堂の奥に建つのが本堂です。
要法寺は、日蓮宗のお寺で、日蓮聖人の教えを継ぐ日尊上人が延慶元年(1308年)に京都に法華堂を建立したのが始まりです。
その後は、天文法華の乱(1536年)などで寺地を転々とし、宝永の大火(1708年)の後に東山三条の現在地に定まりました。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂の前にある清涼池。
清涼池では、毎年初夏になるとカモの雛が誕生します。
6月頃には、親子そろって鴨川に引っ越すのが有名になっており、テレビのニュースでも、よく採り上げられていますね。
清涼池の東側には鐘楼が建っています。
本堂の屋根にあった鬼瓦
境内の東にある寺務所。
寺務所の前には、大きな鬼瓦が置かれています。
以前は、この鬼瓦はなんなのかわからなかったのですが、近くに説明書が設置されるようになって、その正体がわかりました。
この鬼瓦は、大棟鬼というそうで、本堂大棟の東端に据えられていた鬼瓦です。
本堂建立以来220年以上、据えられていたそうです。
刻銘からは、明和8年11月(1777年)に造られたものだとわかり、製作者は大佛瓦師横山源三郎とのこと。
池上清右衛門定行の名も刻まれているようです。
現在の本堂の東側の屋根の上の瓦はどうなっているのか確かめるために見上げたところ、龍の頭のような形をしていました。
鐘楼の北側に立つ石碑は、法華堂草創700年を記念するものです。
建立されたのは平成20年(2008年)ですから、法華堂草創からちょうど700年ですね。
本堂の両手前に植えられている三春滝桜は、冬なのでまだ花は咲いていません。
以前は、とても背が低い桜だったのですが、順調に生長し大きくなってきています。
春になったら見に来ようと思いながらも、春になると忘れてしまい、今まで花が咲いている姿を見たことがありません。
本堂にお参りを済ませたので、そろそろ要法寺から出ましょう。
この日は、境内に私しかいませんでしたよ。
この後は、大蓮寺にソシンロウバイを見に行きました。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。