8月7日。
京都市東山区の六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)を訪れました。
この時期の六波羅蜜寺の周辺は、五条坂の陶器市や六道まいりで賑わいます。
六波羅蜜寺でも、8月8日から10日まで萬燈会(まんとうえ)が催されますね。
六波羅蜜寺の迎鐘
六波羅蜜寺は、京阪電車の清水五条駅から北東に7分ほど歩いた辺りに建っています。
六波羅蜜寺の入り口の前にやってくると、萬燈会の案内が出ていました。
萬燈会は、お精霊(しょうりょう)さまのお迎え火である五代文字の燈明を転じて回向(えこう)するものです。
境内に入ると、観音さまがいらっしゃいます。
観音さまの後ろには、提灯がたくさん吊るされていますね。
それでは、本堂に上がってお参りをしましょう。
本堂に祀られているのは十一面観世音菩薩立像ですが、普段は非公開のため見ることはできません。
萬燈会の期間は、本堂内で灯芯による大文字を点じ、七難即滅、七福即正の祈願が修ぜられ、火の要心の護符が授けられます。
萬燈会によって迎えられた精霊は、16日の大文字の送り火によって送られるそうです。
平安時代の空也上人以来の伝統行事ということですから千年以上の歴史があるんですね。
本堂の北側に建つお堂では、迎鐘(おむかえがね)を撞くことできます。
迎鐘は、お精霊さまを迎えるために撞きますが、六波羅蜜寺の迎鐘は、我が国最初の地下の大つりがねということです。
迎鐘を撞いた後は、お堂の中に入って水かけ不動にお参りをします。
隣には、銭洗弁財天も祀られています。
私は、今年の1月に銭洗弁財天の金運のお守りを授かりましたよ。
普段は閉じている本堂前の門が開いていたのでくぐってみました。
境内では、青色のキキョウの花が咲いていました。
キキョウは秋の七草のひとつですが、夏場にきれいに咲きますね。
本堂脇の石仏には、白色の前掛けが掛かっていました。
石に刻まれたカエルは、「無事かえる」で、参拝者の無事の帰宅を願ってくれています。
西福寺
六波羅蜜寺を出て、少し北に建つ西福寺にやってきました。
西福寺では、毎年8月7日から10日までの六道まいりの期間に九相観の図や地獄極楽絵といった掛け軸が公開されます。
九相観の図は、西福寺を祈願所とした檀林皇后(だんりんこうごう)が、死後、白骨化するまでの様子を描いた掛け軸です。
掛け軸を見ようと西福寺を訪れたわけですが、今年は、山主往生のため掛け軸の展示は中止とのこと。
そのような事情なら致し方ないですね。
境内に入り、六波羅蜜寺と同じように水かけ不動にお参り。
そして、本堂にもお参りを済ませ外に出ました。
西福寺の山門の前では、布袋さまがにこやかに笑っていましたよ。
この後は、夕暮れを待って六道珍皇寺にお参りをしました。
なお、六波羅蜜寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。