6月下旬に京都市右京区の天龍寺にハスを見に行った後、北に10分ほど歩いて清凉寺(せいりょうじ)に参拝しました。
清凉寺は境内がとても広く、見るものも多いのですが、旅行や観光で訪れる人は意外と少な目です。
特に梅雨から夏にかけては、清凉寺が建つ嵯峨や嵐山自体が人が割と少なくなるので、混雑を避けたい方は夏場に嵐山を観光するのがおすすめです。
でも、暑いですけどね。
夏を思わす境内
清凉寺の最寄り駅は、京福電車の嵐山駅です。
駅からは、北にまっすぐ10分ほど歩けば、道の真ん中に清凉寺の仁王門が現れます。
大きな仁王門が、通せんぼをするかのように建つのは、清凉寺ならではの景観ですね。
仁王門の左右には、怖そうな顔をした赤色の仁王さまがいらっしゃいます。
背は、3メートル近くあるでしょうか。
仁王門をくぐって境内に入ります。
奥に見えるのは本堂です。
振り返ると、先ほど潜った仁王門と法然上人像。
石畳を歩いて本堂へ。
本堂には、お釈迦さまが祀られています。
それゆえ、清凉寺は、嵯峨の釈迦堂の名でも親しまれていますね。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂の東側に建つのは阿弥陀堂です。
嵯峨天皇の第12皇子の源融(みなもとのとおる)は、嵯峨天皇より嵯峨院の一部を別荘として賜り棲霞観寺(せいかかんじ)を建てました。
その後、源融が没すると、遺族が寛平7年(895年)に御堂を建立しました。
それが、阿弥陀堂の始まりと伝えられています。
阿弥陀堂の北側は、地面にコケが敷かれているのですが、梅雨入りが遅れているためか、元気がなさそうに見えました。
雨が降ると、コケもみずみずしくなりそうです。
ガクアジサイがひっそりと咲いていました。
清凉寺で見たアジサイは、これだけですね。
阿弥陀堂の南側には、湯豆腐屋さんがあり、その近くには緋毛氈が敷かれた床几台が置かれています。
夏は、冷たい飲み物を買って、ここで休みたいところですが、晴れている日は暑そうですね。
境内の東側に建つのは一切経蔵です。
一切経蔵は江戸時代中期の建立で、中の輪蔵には明版一切経が収められています。
この輪蔵をぐるっと1回転させると、一切経を全て読んだのと同じ功徳があるとされています。
参拝者は、100円を納めれば輪蔵を回せますよ。
境内の南側、やや西に建つのは、多宝塔です。
多宝塔の周囲の梅は、すっかり緑色となり、夏の到来が近いことを教えてくれていましたよ。
そろそろ清凉寺から出ることにしましょう。
私が参拝した日は、人が20人くらいはいたと思いますが、境内が広いので混雑することはありませんでした。
なお、清凉寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。