1月上旬。
京都市東山区の建仁寺に参拝しました。
建仁寺は、繁華街の祇園に近い京都最古の禅寺です。
祇園は、旅行者や観光客でいつも混雑しているのですが、建仁寺に訪れる人はそれほど多くないですね。
そのため、いつ訪れても、のんびりと境内を歩くことができるのです。
見晴らしがよくなった境内
建仁寺は、京阪電車の祇園四条駅から南東に徒歩約5分の場所に建っています。
今回は、境内の南西にある禅居庵にお参りをした後に訪れたので、禅居庵の山門から境内に入ることに。
境内に入ると南側に放生池があります。
以前よりも、放生池が見やすくなったなと思ったら、池のほとりの木が伐採されていました。
建仁寺には、立派な木がたくさん植えられており、それが歴史ある禅寺といった趣があったのですが。
昨年9月の台風21号の影響で被害を受けた木を伐採することにしたのでしょうか。
放生池の北に三門が建っています。
放生池越しからだと、三門は見にくかったのですが、木が伐採されているため見晴らしがよくなっています。
東側の参道へ。
松は緑色の葉を付けていますが、カエデや桜の木からは葉が落ち、冬の景色となっています。
それでも、この日は晴れていたので割と暖かかったです。
とは言え、法堂(はっとう)の頭上に広がる空は、冬のそれで、写真だと晴れていても寒そうに見えますね。
法堂の天井には、大きな龍が描かれています。
今回は法堂を拝観しませんでしたが、過去に拝観した時は龍に圧倒されましたよ。
法堂の東側に植えられている木々の中にも、切株だけとなっているものがありました。
こちらは、方丈の入り口の隣にある玄関です。
まっすぐ延びた石畳の奥にある玄関は、時代劇に出てきそうですね。
法堂の南側に建つ三門。
建仁寺の近くには知恩院があり、そこの三門が巨大なため、建仁寺の三門が小さく感じます。
でも、建仁寺の三門も近寄って見ると、とても大きく、決して小さな建物ではありません。
建仁寺は、宋から茶を伝えた栄西(ようさい/えいさい)が建てたお寺です。
境内には、茶碑があるのですが、その近くの木も切り株だけとなっていました。
茶碑から少し南に歩くと、石をばらまいたような場所があります。
これは、道元禅師の修行の遺跡です。
道元は曹洞宗の開祖で、栄西の高弟の明全に師事します。
そして、明全とともに宋に渡り修行をしましたが、かの地で明全は客死し、道元はその舎利を奉持して帰国しました。
道元禅師の修行の遺跡の南側には楽大明神が祀られています。
最後に楽大明神にお参りをし、建仁寺を後にしました。
冬の建仁寺は、他の季節よりもさらに人が少なく、心静かに境内を散策できました。
人ごみが苦手な方は、冬に建仁寺に参拝してはいかがでしょうか。
なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。