切株が目立つ冬の建仁寺・2019年

1月上旬。

京都市東山区の建仁寺に参拝しました。

建仁寺は、繁華街の祇園に近い京都最古の禅寺です。

祇園は、旅行者や観光客でいつも混雑しているのですが、建仁寺に訪れる人はそれほど多くないですね。

そのため、いつ訪れても、のんびりと境内を歩くことができるのです。

見晴らしがよくなった境内

建仁寺は、京阪電車の祇園四条駅から南東に徒歩約5分の場所に建っています。

今回は、境内の南西にある禅居庵にお参りをした後に訪れたので、禅居庵の山門から境内に入ることに。

境内に入ると南側に放生池があります。

以前よりも、放生池が見やすくなったなと思ったら、池のほとりの木が伐採されていました。

放生池の前の切株

放生池の前の切株

建仁寺には、立派な木がたくさん植えられており、それが歴史ある禅寺といった趣があったのですが。

昨年9月の台風21号の影響で被害を受けた木を伐採することにしたのでしょうか。

放生池の北に三門が建っています。

切株越しに見る三門

切株越しに見る三門

放生池越しからだと、三門は見にくかったのですが、木が伐採されているため見晴らしがよくなっています。

東側の参道へ。

参道

参道

松は緑色の葉を付けていますが、カエデや桜の木からは葉が落ち、冬の景色となっています。

それでも、この日は晴れていたので割と暖かかったです。

とは言え、法堂(はっとう)の頭上に広がる空は、冬のそれで、写真だと晴れていても寒そうに見えますね。

法堂

法堂

法堂の天井には、大きな龍が描かれています。

今回は法堂を拝観しませんでしたが、過去に拝観した時は龍に圧倒されましたよ。

法堂の東側に植えられている木々の中にも、切株だけとなっているものがありました。

切株

切株

こちらは、方丈の入り口の隣にある玄関です。

玄関

玄関

まっすぐ延びた石畳の奥にある玄関は、時代劇に出てきそうですね。

法堂の南側に建つ三門。

三門

三門

建仁寺の近くには知恩院があり、そこの三門が巨大なため、建仁寺の三門が小さく感じます。

でも、建仁寺の三門も近寄って見ると、とても大きく、決して小さな建物ではありません。

建仁寺は、宋から茶を伝えた栄西(ようさい/えいさい)が建てたお寺です。

境内には、茶碑があるのですが、その近くの木も切り株だけとなっていました。

茶碑近くの切株

茶碑近くの切株

茶碑から少し南に歩くと、石をばらまいたような場所があります。

道元禅師 修行の遺跡

道元禅師 修行の遺跡

これは、道元禅師の修行の遺跡です。

道元は曹洞宗の開祖で、栄西の高弟の明全に師事します。

そして、明全とともに宋に渡り修行をしましたが、かの地で明全は客死し、道元はその舎利を奉持して帰国しました。

道元禅師の修行の遺跡の南側には楽大明神が祀られています。

楽大明神

楽大明神

最後に楽大明神にお参りをし、建仁寺を後にしました。

冬の建仁寺は、他の季節よりもさらに人が少なく、心静かに境内を散策できました。

人ごみが苦手な方は、冬に建仁寺に参拝してはいかがでしょうか。

なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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