12月下旬に京都市東山区の知恩院を訪れました。
知恩院は、広大な境内に大きな建物がいくつも建つ東山を代表する寺院です。
海外からお越しの方にも人気があり、入り口付近では、よく観光バスが停車していますね。
工事が終了に近づく境内
知恩院には、京阪電車の祇園四条駅から東に7分ほど歩くと到着します。
地下鉄だと東山駅から南に徒歩約5分です。
入り口の三門の前にやって来ました。
快晴の空の下、黒く重厚感のある三門が雄大に建っています。
三門をくぐった先には、男坂と呼ばれる急な石段があり、これを上るのは一苦労です。
なので、隣の女坂から境内に入ることに。
女坂は緩やかな上り坂なので、男坂よりも楽です。
その女坂の脇には、赤色のサザンカの花がたくさん咲いていましたよ。
女坂を上り切ると、華頂山の中腹に諸堂が建っています。
最も目立つ建物は、御影堂(みえいどう)です。
御影堂は、数年かけて工事が行われていましたが、そろそろ終わりが近づいているようです。
まだ御影堂の中に入ってお参りをできませんが、北側の法然上人御堂の中に入ってお参りすることができますよ。
御影堂の東側の池のほとりでは、紅葉が残っていました。
この辺りの紅葉は、時期が遅めですが、それにしても12月下旬までモミジが散らずに残っているとは思いませんでした。
池の北側に建つ経蔵。
経蔵も、仮設の板で周囲を囲まれていたのですが、今はその板も無くなり、以前の姿を見られるようになっています。
御影堂と経蔵の間にあった仮設の建物類も取り払われ、境内が歩きやすくなっています。
でも、不思議と境内が狭くなったように感じます。
経蔵の北へ。
智慧の道と呼ばれる石段を上ります。
智慧の道の先には、勢至堂が建ち、一段高い所には法然上人御廟もあります。
それでは、勢至堂の中に入ってお参りをしましょう。
勢至堂にお参りをした後は、さらに北に進んで墓地を過ぎ、濡髪大明神にもお参りです。
濡髪大明神は、御影堂ができたため住処を奪われたキツネが、霊巌上人にお願いして用意してもらった祠と伝えられています。
濡髪の名は、キツネが童子に化けていた時、髪が濡れていたことから付いたものだとか。
もともとは火除けの神さまとして崇敬されていましたが、その名の響きから近くの祇園の芸妓などの信仰を集め、いつしか縁結びの神さまとして親しまれるようになったそうです。
濡髪大明神に参拝した後は、智慧の道を下り、御影堂の西側にやって来ました。
こちらには阿弥陀堂が建っており、その近くでは桜が花を咲かせていました。
寒桜でしょうか。
花の数は割と多く、冬の境内に一足早く春が到来したようでしたよ。
知恩院の工事は、2018年中には終了予定なのですが、まだもうすこし時間がかかりそうな感じでした。
それでも、工事はほとんど終わっており、境内全体は何年かぶりに元の姿に戻っていましたよ。
なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。