9月中旬。
京都市左京区の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)に参拝しました。
金戒光明寺は、幕末に京都守護職に就任した会津藩主の松平容保(まつだいらかたもり)が宿泊したお寺で、幕末ファンの間では割と有名です。
とは言え、京都市内の他の有名寺院と比較すると、参拝者は少な目で、境内が混雑することはほとんどありませんね。
青空と境内
金戒光明寺は、市バス停「岡崎神社前」から北に5分ほど歩いた辺りに建っています。
南門の前に到着。
初めて訪れた方が、この南門を見ると小さなお寺のように思うでしょうが、境内に入るとその広大さに驚かされますよ。
南門をくぐり極楽橋までやって来ると、萩が紫色の小さな花をたくさん咲かせていました。
極楽橋を西に進みます。
境内の南側に建つ大きな山門。
青空を背景に見る山門は、とても雄大です。
現在の山門は、文政11年(1828年)に江戸幕府の命により再建が始まり、万延元年(1860年)12月に落慶したものです。
山門の上の方にかかっている勅額は、後小松天皇の宸翰で「浄土真宗最初門」と書かれています。
この勅額を見ると、金戒光明寺が浄土真宗のお寺と思ってしまいますが、実際は浄土宗のお寺です。
浄土宗の開祖の法然上人が、最初に真実の浄土の教えを広めた念仏発祥の地という意味で、この勅額がかかっているのです。
山門の近くのカエデは、上の方が紅葉していました。
まだ9月なのに色づき始めるのが早いですね。
山門をくぐった先に設けられている竹垣が倒れていました。
台風21号の影響なのでしょう。
山門の後ろの石段を上ります。
すると、正面に大きな御影堂(みえいどう)が建っています。
こちらも、青空の下で見ると、より立派に見えますね。
靴を脱ぎ堂内に入ろうとしたのですが、入り口近くに竹の棒が横に伸び、入れなくなっていました。
何か法要が行われるのでしょうか。
御影堂へのお参りは諦め、今回は阿弥陀堂にお参りをすることに。
大きな金色の阿弥陀さまをしっかりと拝んでおきましょう。
御影堂の西側の参道では、ススキの穂が伸びていました。
ススキを見ると、秋らしさを感じます。
そうかと思うと、夏の花のサルスベリもまだ見ごろを保っていました。
北門近くでは、コスモスもオレンジ色の花をたくさん咲かせていましたよ。
京都は、9月に入ってもまだ暑い日がありますが、秋らしく涼しい日も増え、観光しやすい気候になってきています。
特に9月は人が少ないので、混雑することなく京都市内を散策できるのが良いですね。
この後は、北隣の真如堂に参拝しました。
なお、金戒光明寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。