9月中旬。
京都市東山区の粟田神社(あわたじんじゃ)に参拝しました。
粟田山の中腹に鎮座する粟田神社は、最近は御朱印をいただきにお参りに訪れる女性の姿をよく見かけます。
参拝者の数は、それほど多くはありませんが、以前と比べると人気になっていますね。
本殿と末社にお参り
粟田神社の最寄り駅は、地下鉄東山駅です。
駅を出て、南東に約5分歩くと、粟田神社の鳥居の前に到着します。
鳥居をくぐり、緩やかな上り坂となっている参道を進みます。
両脇に植えられているカエデは、まだ青々としており、夏の名残を感じます。
参道の途中には、サルスベリも植えられています。
サルスベリの花は夏に咲きますが、9月に入っても見ごろを維持していることが多いですね。
でも、粟田神社のサルスベリは、花数が少なくなっており、そろそろ終わりを迎えようとしていました。
坂道を上りきり、境内に入ります。
正面に見える建物は拝殿です。
その拝殿の後ろに本殿が建っているので、お参りをしましょう。
主祭神として祀られているのは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)です。
厄除けの神さまとして崇敬されています。
最近、台風や地震などの自然災害が頻発しているので、これ以上、被害が出ないようにお願いしておきましょう。
本殿の北側には、いくつか末社が建っています。
その中に、伊勢神宮を小さくしたような大神宮があります。
元は、青蓮院(しょうれんいん)の坊官である鳥居小路家の旧宅地の鎮護神で、明治になって粟田神社に祀られるようになりました。
鳥居小路家の先祖は、高階師尚です。
母は伊勢の斎宮で、在原業平との密通で生まれた子が高階師尚だったため、お伊勢さんの怒りに触れて、その子孫が伊勢に参宮しようとすると、病気になったり災難にあったりしたそうです。
そのため、大神宮を邸宅内に祀ってお参りをしたのだとか。
こちらは、出世恵美須神社。
牛若丸が奥州に旅立つ時に源氏再興の祈願をしたと伝わる神社です。
その後、牛若丸は源義経となり、平家追討を果たしたことは有名ですね。
手水鉢に設置された龍の口から水が流れています。
でも、人がいない時は水は流れません。
この龍は、人を感知して自動で水が流すようになっているんですね。
展望台からの京都の北方向を眺めます。
左下に写っている朱色の大きな鳥居は平安神宮のものです。
腰を下ろして、京都市街をのんびりと眺めるのも気持ち良いですよ。
本殿にお参りを済ましたので、そろそろ境内から出ることに。
社務所の近くでは、フヨウが薄紅色の花を咲かせていましたよ。
なお、粟田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。