8月末。
京都市東山区の大将軍神社に参拝しました。
大将軍神社は、8月24日に台風20号が京都を通過した際、拝殿が倒壊しました。
怪我人はいなかったみたいですが、大将軍神社にとっては痛手です。
折れた御神木が直撃
大将軍神社は、地下鉄東山駅から南西に5分ほど歩いた辺りに建っています。
京阪電車だと三条駅が最寄り駅で、南東に徒歩約5分です。
東側の鳥居の前にやって来ました。
鳥居をくぐり境内に入ると、境内中央に建っていたはずの拝殿が崩れるように倒れていました。
拝殿が、このような倒れ方をしたのは、境内の東側のモチノキの御神木が台風で折れ、それが拝殿に直撃したからです。
台風20号が京都を通過したのは深夜でしたから、境内に人はいなかったのでしょう。
もしも昼間だったら、近くを通りかかった人が、拝殿倒壊の影響を受けていたかもしれません。
大将軍神社は、2017年の秋にも台風で境内西側のエノキの御神木が折れ、近くに祀られていた荒熊稲荷社の社殿が下敷きになって壊れました。
エノキの御神木は、根本の部分だけが残っています。
荒熊稲荷社は、社殿が新しくなっています。
荒熊稲荷社の再建だけでも、多額の費用が必要だったはずです。
それなのに再び台風で拝殿が壊れてしまうのですから、なんとも不運な神社です。
モチノキの御神木が倒れた時の振動のせいなのか、荒熊稲荷社の扁額が歪んでいました。
荒熊稲荷社の社殿の前では、ネコが鼻をペロペロと舐めていました。
大将軍神社に住んでいるネコなのでしょうか。
自分には関係ないといった感じで、くつろいでいます。
ネコは呑気なものです。
本殿にお参りをしておきましょう。
大将軍神社は、桓武天皇が都を京都に遷した際、王城鎮護のために四方に祀った大将軍のひとつです。
主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。
賽銭を多めに入れておきましたが、拝殿の修復には全く足りません。
本殿から振り返ると、拝殿の痛々しい姿が。
再建されるのはいつになるのでしょうか。
本殿の東側に建つ絵馬堂は無事です。
大将軍神社は、源頼政の鵺(ぬえ)退治の伝説などが残る神社ですから、このままずっと残っていてほしいですね。
なお、大将軍神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。