京都市中京区の河原町御池には、ゼスト御池という地下街があります。
地下鉄の京都市役所駅前と直結しているゼスト御池は、ショッピングに飲食に休憩に便利な地下街ですね。
京都駅の地下街と比較すると、人の数は少な目で、混雑していないのも良いです。
そのゼスト御池の御幸町広場には、おぼこいけず地蔵というユーモラスなお地蔵さんがいらっしゃいます。
いけず地蔵からおぼこ地蔵の順に触れる
下の写真に写っているのが、おぼこいけず地蔵です。
詩画書・造形物作家の城たいがさんが作成した2体のお地蔵さんは、向かって左側がおぼこ地蔵、右側がいけず地蔵です。
関西では、かわいい幼児のことを「おぼこ」と言い、意地悪な性格のことを「いけず」と言います。
2体のお地蔵さんも、その名のとおりの姿をしていますよ。
おぼこ地蔵は、穏やかな表情をしており、いかにも素直な性格をしていそうです。
一方のいけず地蔵は、口をツンととがらせて意地悪そうな表情をしています。
最初にいけず地蔵に触り、その後で、おぼこ地蔵を触ると頭が良くなり、性格も素直になるのだとか。
人間、長く生きると社会から様々な影響を受けるもの。
性格も歪んできそうですから、おぼこいけず地蔵に触って、素直な性格を維持したいものですね。
長寿にもご利益がある
おぼこいけず地蔵は、性格が素直になるだけでなく、長寿にもご利益があるそうです。
おぼこいけず地蔵の下の部分に「おぼこいけず地蔵」と刻まれているのですが、「おぼこいけず」の部分を左から縦読みすると、「おい」「ぼけ」「こず」と読めます。
これは、「老い」「呆け」「来ず」に通じることから、おぼこいけず地蔵は、元気で長生きできるお地蔵さんとしても親しまれています。
おぼこいけず地蔵の隣には、城たいがさんのかわいらしい詩画書も貼られています。
触るも良し 願うも良し、 笑顔で長生き、 ゼスト広場で 心が元氣
おぼこいけず地蔵と城たいがさんの詩画書を見ていると、とても心が和みます。
思わずニッコリとしてしまいますよ。
ゼスト御池がある河原町御池の周辺には、多くのホテルが建っています。
京都に旅行や出張で訪れる時は、京都駅近くのホテルに宿泊するのが便利ですが、ゼスト御池に近い京都市役所前駅周辺で宿泊するのも良いものです。
祇園祭の期間は、むしろ京都市役所前駅近くのホテルに泊まるのがおすすめですよ。