梅雨の法然院・2018年

6月中旬。

京都市左京区の法然院を訪れました。

法然院は哲学の道の1本東側にある道沿いに建っています。

以前は、参拝者が少ないお寺だったのですが、近年、国内外から旅行や観光で訪れる人が増えてきていますね。

日本の美を感じられる境内が人気なのでしょう。

カエデとコケの境内

法然院には、市バス停「南田町」から東に徒歩約5分で到着します。

参道の入り口前にやって来ました。

入り口

入り口

木々が生い茂った参道を進むと、茅葺屋根の山門が現れます。

山門

山門

この山門が、山の中にひっそりと建つお寺のような雰囲気を出していて、非常に味わい深い姿をしているのです。

海外からお越しの方に特に人気があり、門の前ではカメラを持った方が何人も撮影していましたよ。

山門をくぐると、正面左右に白沙段(はくしゃだん)と呼ばれる盛り砂があります。

白沙段

白沙段

白沙段は白砂壇(びゃくさだん)ともいい、水を表わす左右の砂壇の間を通り、心身を清めて浄域に入ることを意味しているのだとか。

表面に描かれている文様は、定期的に変わります。

私が訪れた日は円形の波紋が描かれていましたよ。

白沙段を過ぎた東側には、講堂が建っています。

日本画 谷岡美枝仙展

日本画 谷岡美枝仙展

この日は、「日本画 谷岡美枝仙展」が行われていました。

無料とのことだったので、拝観していくことに。

京都の四季折々の絵画がたくさん展示されていました。

嵯峨野の竹林の絵が、今の季節にピッタリの緑色で、とても印象に残っています。

帰りに入り口で署名をしたら、円山公園の枝垂れ桜が描かれた絵はがきをいただけましたよ。

参道を進み奥へ。

こんもりと盛り上がったコケが、とてもみずみずしく、梅雨らしさを感じさせてくれます。

コケ

コケ

さらに参道を歩き、本堂へ向かったのですが、法要中ということでお参りをすることができませんでした。

参道

参道

参道を戻り、池付近にやって来ました。

池

法然院には、多くのカエデが植えられているので、この時期はコケとともに境内全体が緑色になっています。

白沙段と一緒に見るカエデは、法然院の定番の景色です。

白沙段とカエデ

白沙段とカエデ

秋の紅葉の時期は特に人気がありますね。

境内の西側に建つ多層石塔。

多層石塔

多層石塔

とても背が高い石塔で迫力がありますよ。

多層石塔の後ろには、黒い球がいくつも連なった柱がありました。

聞思得修信

聞思得修信

これがどういうものなのかわからないのですが、近くに以下のように記されていました。

  • 聞 Listen
  • 思 Think
  • 得 Accept
  • 修 Practice
  • 信 Believe

なにかとても深い言葉のように思えます。

境内を一通り見て廻ったので、そろそろ法然院から出ることに。

梅雨の法然院は、境内全体がしっとりしており、心に潤いを補給できましたよ。

なお、法然院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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