地主神社のおかげ明神の御神木に残る五寸釘の跡

8月末に京都市東山区の清水寺に参拝した際、地主神社(じしゅじんじゃ)にも立ち寄りました。

立ち寄ったと言っても、清水寺境内を順路に従って歩いて行くと、清水の舞台の裏側に建つ地主神社にたどり着くようになっているのですが。

地主神社は、京都最古の縁結びの神社として知られており、また清水寺が京都で最も年間の観光客が多いお寺ということもあって、たくさんの人がお参りに訪れます。

本殿に参拝

地主神社にお参りするには、清水寺の中に入る必要があるので、清水寺の拝観料400円を納める必要があります。

清水の舞台の裏側にやって来ると、地主神社の鳥居をたくさんの参拝者がくぐっていました。

鳥居

鳥居

京都は夏になると観光客が少なくなるのですが、地主神社は、他の季節と同じように参拝者が多いですね。

鳥居をくぐって右奥に進みます。

すると、白兎が参拝者を出迎えてくれます。

白兎

白兎

白兎の近くには、栗光稲荷明神が祀られているので、商売繁盛を祈願しておきましょう。

栗光稲荷大神

栗光稲荷大神

再び鳥居の近くに戻り、石段を上って本殿へ向かいます。

その途中に置かれている大きな石は、恋占いの石です。

恋占いの石

恋占いの石

恋占いの石は、境内にもうひとつ置かれており、その名のとおり恋愛が成就するかどうかを占えます。

占い方は以下をご覧ください。

ちなみに恋占いの石は、縄文時代の遺物だそうです。

地主神社の創建はかなり古く、神代までさかのぼると伝えられていますから、縄文時代から信仰されていたのかもしれませんね。

それでは、本殿に良縁を祈願しましょう。

本殿

本殿

一願成就のおかげ明神

本殿の近くにいらっしゃるのは、祓戸大神(はらえどおおかみ)さまです。

祓戸大神

祓戸大神

厄や悪運を除き、活力と明るく清らかな心を授けてくださるそうです。

払い串を左上方に持ち、左、右、左と払いましょう。

そして、厄除大国さまがお持ちの水晶玉に軽く指を触れ、開運を祈願します。

隣には、水にとける人形があるので、厄を落としておきましょう。

地主神社には、小さな祠がいくつもあります。

その中のひとつに一願成就のおかげ明神が祀られています。

おかげ明神

おかげ明神

どんな願い事もひとつだけ叶えてくれる神さまで、特に女性の守り神として信仰されています。

おかげ明神の後ろには、ご神木の祈り杉があるのですが、別名をのろい杉ともいいます。

女性が白色の衣を着、頭にロウソクを立てて、顔は真っ白に化粧し、丑の刻(午前2時)に相手に見たてたワラ人形をこの御神木に打ち付けて、のろいの祈願をしたと伝えられています。

俗に丑の刻参りと呼ばれ、今でも御神木には、五寸釘を打ち付けた跡が残っています。

祈り杉に残る五寸釘の跡

祈り杉に残る五寸釘の跡

御神木にあるたくさんの穴を見ていると、背筋がぞっとしてきます。

こちらは撫で大国さん。

撫で大国さん

撫で大国さん

願いを込めて大国さんを撫でると、ご利益を授かれます。

ご利益は、撫でる部分によって異なり、例えば、こずちだと良縁・開運・厄除け、おなかだと安産・子宝、福袋なら金運・商売繁盛です。

病いのあるところを撫でると、病気回復のご利益があるそうですよ。

おかげ明神の後ろには、お地蔵さんがいらっしゃいます。

こちらのお地蔵さんは、水かけ地蔵さまです。

水かけ地蔵さま

水かけ地蔵さま

長い年月、地主神社の地中にて修行され、近年お出ましになった徳の高いお地蔵さまだとか。

その名のとおり、水を掛けてお参りします。

手水鉢の上には、厄除、開運、良縁、合格と書かれた柄杓が置かれています。

手水鉢と柄杓

手水鉢と柄杓

私は、開運の柄杓で水をすくい、お地蔵さまにかけてお参りしました。

これで運が開けることでしょう。

たくさんお参りをしたので、そろそろ地主神社から出ましょう。

参拝者で賑わう境内

参拝者で賑わう境内

私が境内にいる間、参拝者が途絶えることは全くありませんでした。

なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊