7月中旬。
京都市東山区の建仁寺に参拝しました。
建仁寺は繁華街の祇園の近くに建っているので、祇園界隈に訪れた時は、ついでに立ち寄ることが多いですね。
夏の建仁寺では、放生池のハスが花を咲かせます。
今回の参拝は、そのハスを見ることが目的であります。
夏の境内
建仁寺の最寄り駅は、京阪電車の祇園四条駅です。
駅から南東に5分ほど歩くと、西側の入り口に到着します。
今回は、境内の南にある勅使門から境内に入ることに。
駅からは、少々遠回りになりますが、建仁寺に参拝するときは勅使門を見ておきたいですね。
勅使門から境内に入ると述べましたが、普段はここから入ることはできません。
なので、隣の小さな門から境内に入ります。
境内は、すっかり夏の風景ですね。
まだ梅雨明けしてなかったのですが、境内全体が深い緑色に包まれています。
勅使門の少し北にある放生池。
池には、ハスの緑色の葉がたくさんあります。
花が咲いていたのは、2つだけでした。
もうちょっと咲いているかと思ったんですけどね。
境内の中央に建つ法堂(はっとう)。
庭園を拝観すると、法堂の中に入ってお参りできますが、今回は境内を歩くだけにしておきました。
境内の東側にやってきました。
こちらには桑の碑が置かれています。
建仁寺は、鎌倉時代初期に栄西(ようさい)が創建した禅寺です。
栄西は、中国からお茶を伝えたことで知られていますが、著書の喫茶養生記ではお茶の効用の他に桑の効用についても詳述されています。
桑の碑の説明書によると、病には、飲水病、中風、不食、瘡病、脚気の5種の相があり、桑はこれらの病気を治す妙薬だそうです。
服用すれば、長寿無病を得られるとか。
桑の碑の近くには、平成の茶苑があります。
白砂の上に敷かれたコケがきれいですね。
見ているだけで涼しくなってきます。
涼しくなると言えば、茶苑近くの池に注ぐ滝もそうですね。
滝から落ちる水が池の水面に当たった時にできる水しぶきが、暑さを和らげてくれてるように感じます。
近くには寄れないんですけどね。
放生池の正面に建つ三門。
黒い屋根瓦は、夏の日差しを受けて熱そうです。
境内の東に建つ鎮守社にもお参りをしておきましょう。
放生池のハスがあまり咲いていなかったのは残念でしたが、夏の静かな境内で心を落ち着けることができました。
さすがに観光客の方は少なかったですね。
なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。