2月下旬。
京都市上京区の京都御苑の梅林を見に行ってきました。
京都御苑の梅林には多くの梅の木が植えられており、2月中旬から少しずつ華やかになってきます。
梅の種類も豊富なので、様々な色の花を見ることができますね。
早咲きの梅が見ごろ
梅林は京都御苑内の西にあります。
梅林に最も近い駅は、地下鉄丸太町駅です。
駅を出て烏丸通を北に5分ほど歩き、下立売御門のひとつ北の入り口から京都御苑に入ると、梅林の南側に着きます。
梅林の南側に植えられている紅梅は見ごろです。
紅梅の隣に植えられている白梅も良い具合に咲いていましたよ。
でも、梅林全体を見渡すと、まだまだ枝が目立つ梅の木が多いですね。
皇宮警察京都護衛署の近くの紅梅は、良い具合に咲いていましたよ。
この紅梅は、梅林の中でも開花が早いので、他の梅よりも一足先に見ごろを迎えます。
割と存在感のある紅梅で、2月に京都御苑に観梅に訪れる方の多くが、この梅の木に集まりますね。
白梅にメジロがやってきました。
ほのかに香る梅の匂いに誘われたのでしょうか。
もうちょっと近づいてメジロを見てみましょう。
チュンチュンと言いながら枝から枝に飛び移り、梅の蜜を吸っています。
まるで、どの花の蜜がおいしいか、味見をしているようであります。
梅にやってくるメジロを見ると、冬が終わりに近づいているのを感じますね。
梅林の芝生には、ハトもたくさんいました。
何かを食べているようです。
たくましい姿のアカマツ。
筋肉隆々ですな。
現在の梅林がある辺りは、平安時代に藤原基経の邸宅の枇杷殿(びわどの)があった場所と伝わっています。
敷地内には宝物を満たした蔵が並んでいたのだとか。
長保4年(1002年)以降、藤原道長と二女妍子の里邸として整備され、御所の内裏(だいり)が炎上した時には里内裏にもなったそうです。
寛弘6年(1009年)には一条天皇が遷り、紫式部や清少納言もこの邸で仕えたと言われています。
現在は当時の栄華の跡は残っていません。
でも、たくさんの梅の花が咲く梅林を見ると、平安貴族の邸宅跡にふさわしい風景だと感じますね。
とは言え、まだまだ花を咲かせている梅は全体の半分もありません。
梅林全体が華やかになるのは3月に入ってからですね。
3月中旬までは観梅を楽しめますよ。
年によっては3月下旬でも梅の花がきれいに咲いていることがあります。
早咲きの枝垂れ桜と一緒に梅の花を見るのも良いものですよ。
梅林の南側ではロウバイがまだきれいに咲いていました。
ロウバイはそろそろ終わりですかね。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。