11月中旬。
京都市西京区の地蔵院に参拝しました。
地蔵院は竹の寺とも呼ばれており、境内に多くの竹が植えられています。
秋が深まると、境内のカエデも紅葉し、竹とモミジと一緒に見ることができます。
本堂周辺の紅葉
地蔵院は、阪急電車の上桂駅から西に15分ほど歩いた辺りに建っています。
民家の間を抜けて地蔵院の入り口の前にやってきました。
山門の外からでも、竹がたくさんあるのがわかります。
紅葉の方は、ここから見た感じだとまだまだのようですね。
でも、お寺の前まで来たのですから、中に入りましょう。
受付で拝観料500円を納め境内へ。
竹に覆われた薄暗い参道をまっすぐに歩いて行きます。
参道は、ひんやりとしています。
駅から地蔵院まで歩いてくると体が少々熱くなります。
でも、参道を歩いていると、熱くなった体が冷まされますね。
竹の参道を抜けて本堂の前にやってきました。
本堂近くも、まだ紅葉し始めて間もないようです。
地蔵院は、貞治6年(1367年)に室町幕府の管領(かんれい)の細川頼之が、宗鏡(そうきょう)禅師を招いて建立したのが始まりです。
本堂内中央には、地蔵菩薩が祀られ、宗鏡禅師の師の夢窓国師、宗鏡禅師、細川頼之の木造も安置されています。
それでは本堂にお参りをしましょう。
境内の南側のカエデは、比較的紅葉していましたが、まだ見ごろ前です。
地蔵院の境内は、竹が天高く伸びていることから薄暗いです。
竹の間から太陽光が差し込むと、地面に木々の葉の影がたくさんできます。
地蔵院には、十六羅漢の庭と呼ばれる庭園もあります。
門をくぐると建物があり、その中に入って縁側から庭園を鑑賞します。
ただし、庭園の写真撮影は禁止です。
庭園は、全体に苔が敷き詰められており、中央に椿があります。
この椿は胡蝶侘助です。
冬から春に訪れると、花が咲いているのを見れそうですね。
私が訪れた日は、センリョウがオレンジ色の実をたくさんつけていましたよ。
十六羅漢の庭と呼ばれるのは、庭のあちこちに配された石が十六羅漢の修行の姿を表していることが由来。
建物内には、細川頼之の子孫の細川護煕元首相の襖絵もあるので見ておきたいですね。
しばらくの時間、庭園を鑑賞した後、再び本堂近くに戻ってきました。
カエデの葉が太陽の光に照らされて、きらきらと輝いています。
本堂の前のカエデは色づきが早く、あと少しで見ごろになりそうです。
たくさんの竹が日陰を作ってくれているためか、苔がしっとりとしています。
苔の緑と一緒に見る紅葉も味わい深いものがありますね。
本堂にお参りを済ませ、庭園も鑑賞したので、そろそろ境内から出ましょう。
たくさんのまっすぐに伸びた竹を見ていると、自然と背筋が伸びてきますね。
地蔵院は、参拝者が少な目です。
誰もいないのではないかと思っていたのですが、ちらほらと参拝に訪れる人がいて境内が無人になることはありませんでした。
それでも、境内は常に静寂に包まれていましたよ。
地蔵院の紅葉は、他よりも遅くに見ごろを迎えそうな感じです。
嵐山の紅葉が見ごろを過ぎる頃に地蔵院に参拝すると良さそうですね。
なお、地蔵院の詳細は以下のページを参考にしてみてください。