9月下旬に京都市左京区の迎称寺(こうしょうじ)に萩を見に行った後、近くの宗忠神社(むねただじんじゃ)に参拝しました。
宗忠神社は、吉田山の山上に鎮座しています。
吉田山周辺には、吉田神社、真如堂、金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)など、観光客や旅行者に人気の寺社が多く建っているので、それらにお参りをした後に宗忠神社に訪れる人もいますね。
神井戸の前に来たら雨が降り出した
宗忠神社に行くには、市バス停「北白川」から南に5分ほど歩いた辺りに建つ吉田神社の境内を抜けるのが近道です。
そのついでに吉田神社にも参拝していくと良いでしょう。
また、市バス停「錦林車庫前」から西に10分ほど歩いても、宗忠神社に行けます。
今回は、錦林車庫前から近い東側の鳥居から宗忠神社に参拝することにしました。
白色の石造りの鳥居が清潔感があるというのか、見ているだけで心が浄化されていくようです。
鳥居にかかる扁額がピカピカです。
以前から、こんなにピカピカだったでしょうか。
最近になって掛け替えたのかもしれませんね。
鳥居の両脇には、逆立ちした狛犬がいます。
初めて見た時は、びっくりしましたね。
逆立ちしている狛犬は、威圧感がありますよ。
石段となっている参道を上っていきます。
参道の両脇には桜の木が植えられているので、春になると華やかな景色を見れます。
今は、秋なのでさすがに花は咲いていません。
もっと秋が深まれば、桜も紅葉して味わいのある風景になりそうです。
石段上の鳥居までやってきました。
そして、境内に入ります。
石段上の鳥居の近くの手水鉢は、人が近づくと自動的に水が流れるようになっていました。
節水のために水を流し続けないようにしているのでしょうか。
ちなみに東山区の粟田神社にも、自動式の手水鉢があります。
今後、多くの神社で自動式の手水鉢が増えていくかもしれませんね。
手水屋から、少し北に歩くと神井戸もあります。
宗忠神社が創建されたのは、文久2年(1862年)です。
祭神として黒住教を開いた黒住宗忠を祀っている宗忠神社は、宗忠の高弟のひとりである赤木忠春が創建しました。
神社の創建間もない頃に境内に井戸を掘ることになったのですが、山上ということもあり、人夫たちは掘っても水は出ないと言います。
それでも、井戸を掘らせましたが、予想したとおり水は湧き出しません。
しかし、赤木忠春が神前に供えた御神水を空井戸に注いで一心に祈ると水が湧き出したと伝えられています。
空井戸をじーっと見ていると、ポツポツと雨が降り出してきました。
これも、赤木忠春の祈りの力なのでしょうか。
雨が強くなってきたので、近くの建物の庇の下で、しばらくの間、雨宿りすることに。
大きな拝殿を見ながら、雨が止むのを待ちます。
しかし、全然、雨が止む気配がありません。
それほど降ってはいないのですが、雨に濡れたくないので、もう少し雨宿りしましょう。
拝殿の奥には、左右に社殿があります。
左側が、宗忠大明神を祀る本殿です。
そして、右側は、神明宮本殿で天照大神を祀っています。
雨の勢いが弱くなってきたので、本殿と神明宮本殿にお参りをしましょう。
再び、雨が強くなると困るので、参拝後はすぐに宗忠神社から立ち去りました。
なお、宗忠神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。