9月中旬に京都市東山区の六道珍皇寺に参拝しました。
六道珍皇寺は、毎年8月7日から10日まで六道まいりが行われ、先祖の精霊をこの世に呼び戻す迎え鐘をつくために多くの参拝者が訪れることで有名です。
でも、お盆の時期以外は、参拝者が少なく、境内はとても静かです。
薄曇りの日の境内
六道珍皇寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅から北東に徒歩約10分で、六道珍皇寺の入り口に到着します。
朱色が鮮やかな山門の前には、小野篁(おののたかむら)の旧跡を示す石柱と六道の辻を示す石碑が置かれています。
六道の辻とは、あの世の入り口であり、小野篁はここから地獄の閻魔大王に会いに行っていたと伝えられています。
境内に入ります。
薄曇りの日に地獄の入り口と伝えられている境内に入ると、少し怖い感じがしますね。
参道の西側には、お岩大明神の小さな社があります。
もしかして、怪談話に出てくるお岩さんを祀っているのでしょうか。
参道の東側のお堂には、閻魔大王と小野篁が祀られたお堂があります。
閻魔さまに舌を抜かれないようにお参りしておきましょう。
小窓からお堂の中を覗けますから、参拝時には、閻魔さまと小野篁の像も拝んでおきましょう。
恐ろしい顔をした閻魔さまを見ていると、舌を抜かれそうな恐怖感が湧いてきます。
閻魔さまに舌を抜かれたら大変ですから、嘘を言わないようにしないといけませんね。
それでは、本堂にお参りです。
本堂の前には、「六道の辻」と書かれた提灯がかかっています。
本堂の脇には庭園もあります。
普段は、中に入ることができませんが、戸の隙間から覗き見ることはできます。
この庭園の奥の方に小野篁が冥土に通ったと伝えられている井戸があります。
ちなみにあの世からの出口は、嵯峨野にあります。
昔は、この辺りが鳥辺野と呼ばれる葬送地だったためか、六道珍皇寺は死者を弔うお寺といった雰囲気があります。
境内の西側には、水子地蔵尊が祀られており、その周囲にもたくさんのお地蔵さんがいらっしゃいます。
この世に出てくることなく、あの世に行った子供たちの霊をなぐさめるためにこれだけ多くのお地蔵さんを祀っているのでしょうか。
六道珍皇寺に参拝すると、お寺とは、本来死者の霊を弔う場所なのだなと感じますね。
なお、六道珍皇寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。