1月上旬に京都府宇治市の宇治上神社に新年のお参りをした後、近くの宇治神社に参拝してきました。
宇治市に観光で訪れる目的は、宇治上神社と平等院という方が多そうですが、その他にも見るべきところがいくつもあります。
もちろん宇治神社も、宇治市に訪れた時には立ち寄りたい神社ですね。
本殿にいるみかえり兎
宇治神社の最寄り駅は、京阪電車の宇治駅です。
駅からは、徒歩約10分程度で宇治神社に到着します。
JR宇治駅からだと徒歩約13分ほどでしょうか。
宇治上神社の参拝の後だったので、西側から境内に入りました。
南側の一の鳥居から入るべきですが、遠回りになってしまうので、時間短縮のため、今回は西側から境内に入った次第です。
上の写真に写っている朱色の鳥居は、二の鳥居です。
二の鳥居をくぐって石段を上がると、正面に本殿が建っています。
本殿は、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で、檜皮葺の屋根を持っています。
本殿に祀られているのは、宇治上神社と同じ菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)です。
父の応神天皇が菟道稚郎子を天位に任命しましたが、王仁(わに)博士から儒教を学んでいた菟道稚郎子は、兄に天位を譲るため、死をもって節を全うしました。
兄は仁徳天皇となり、菟道稚郎子の宮居に祠を建てて神霊を祀ります。
それが、宇治神社の始まりということです。
本殿にお参りをしましょう。
鈴の紐の奥に首を後ろに向けた真っ白なウサギがいました。
このウサギは、「みかえり兎」というそうです。
菟道稚郎子が河内の国からこの地へ向かう途中、道に迷ったのですが、1羽のウサギが現れて道案内をし助けたと伝えられています。
この由来のウサギを宇治神社では「みかえり兎」と呼んでいるそうです。
みかえり兎は、人々の人生を道徳の正しい道へと導く神さまのお使いとされています。
境内の東橋に茅の輪がありました。
その近くに絵馬が結ばれていましたよ。
菟道稚郎子は、わが国最初の文教の始祖ということから、学業や受験合格の神さまとして崇められています。
なので、受験を控えている方は、宇治神社に参拝しておくとご利益が得られるかもしれませんね。
境内には、椿の花が咲いていました。
境内から参道を見下ろします。
参道の脇には、手水屋があり、ウサギの口から水が流れています。
このウサギは、振り返っていませんね。
そして、一の鳥居から神社の外に出ました。
宇治神社の正面には宇治川が流れており、朱色の朝霧橋が架かっています。
橋の近くには、源氏物語の史跡もありますよ。
宇治は、源氏物語の宇治十帖の舞台となった地で、いたるところにその史跡があります。
宇治十帖の史跡めぐりも宇治観光の楽しみのひとつですね。
なお、宇治神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。