京都市北区の鷹峯(たかがみね)は、江戸時代初期に本阿弥光悦が、芸術村をつくった地です。
その鷹峯は、秋の紅葉がとても美しく、風景までもが芸術村と言っても過言ではありません。
鷹峯で特に紅葉が美しいお寺は、光悦寺、源光庵、常照寺ですね。
光悦寺
京都駅から鷹峯へは、地下鉄に乗車して北大路駅で下車し、そこから市バス北1号系統に乗り換えて「鷹峯源光庵前」まで行くのが比較的早いです。
京都駅から市バスで「佛教大学前」まで行き、そこから市バス北1号系統に乗り換えて「鷹峯源光庵前」で下車する行き方もあります。
バス停の近くに光悦寺、源光庵、常照寺があるので、どこから拝観しても良いのですが、この記事では光悦寺から紹介します。
光悦寺に到着したら、まず参道の紅葉をじっくりと見ておきたいですね。
両脇に植えられたカエデが、オレンジ色や赤色に紅葉しているのを外から見ると、吸い込まれるように中に入りたくなります。
とは言え、参道の紅葉は序盤に過ぎず、庭園に入った時に感じる侘しい雰囲気が晩秋の光悦寺の見どころです。

光悦寺
特に網目状の光悦垣の近くでみるモミジは、秋のもの悲しさを感じさせます。
庭園は広めで散策もでき、様々な角度から紅葉を楽しめます。
庭園から望む鷹峯の紅葉も見事なので、しっかり眺めておきましょう。
東屋で休憩もでき、ここからのんびり見上げる秋空と鷹峯もおすすめの景色ですよ。
なお、光悦寺の拝観料は通常400円ですが、紅葉時は500円です。
毎年11月10日から13日は拝観休止なので、注意しましょう。
源光庵
光悦寺を拝観した後は源光庵に行きましょう。
バス停から最も近いのが源光庵なので、こちらから先に拝観するのもありですね。
源光庵は、参道を進むとたくさんのススキが出迎えてくれます。
このススキも情緒がありますよ。
源光庵と言えば、円窓の「悟りの窓」と角窓の「迷いの窓」越しに見る庭園の紅葉が有名です。

源光庵
他の紅葉の名所では見ることができない風景なので、じっくりと見ておきたいですね。
源光庵は、悟りの窓と迷いの窓ばかりが注目されますが、これらの窓から見る紅葉が美しいのは、庭園そのものが見事だから。
庭園は、窓越しじゃなくても鑑賞できるので、ぜひ縁側に座って庭園全体を眺めてください。
廊下の血天井もお忘れなく。
なお、源光庵の拝観料は通常400円ですが、紅葉時期は500円です。
拝観の際には、靴を入れる袋を持っていく必要があります。
常照寺
源光庵の次は常照寺です。
常照寺は、参道の両脇にカエデが植えられており、その奥に建つ朱色の吉野門とモミジをいったん立ち止まって一緒に眺めてから境内に入りましょう。
常照寺は、境内全体に万遍なくカエデが植えられているので、どこを見ても紅葉を楽しめます。

常照寺
本堂の周囲、遺芳庵茶室の近くなど、異なる趣の紅葉を見ることができます。
東屋でのんびりと休憩しながら紅葉を眺めるのもおすすめ。
石段を下りた先にある白馬池のほとりでも紅葉を見られますよ。
また、当寺は、六条三筋町の芸妓吉野太夫ゆかりのお寺でもあり、吉野門は彼女が寄進したものとして知られています。
遺芳庵の吉野窓と紅葉も晩秋の京都らしい味わいがあります。
なお、常照寺の拝観料は通常400円ですが、紅葉時期は500円です。
光悦寺、源光庵、常照寺は2時間あれば廻れます。
京都駅との往復が2時間、昼食に1時間として5時間程度みておけば良いでしょう。
鷹峯には、食事できるお店が少ないので、京都駅で早めの昼食を済ませるのが無難です。
また、鷹峯には、上記の3つのお寺以外にも紅葉の名所がいくつかあります。
時間に余裕があれば訪れたいですね。