9月となり、京都市内も涼しくなってきました。
ここ数日、雨が連続で降りましたから、その影響もあるのかもしれません。
さて、9月初旬の晴れの日に京都市伏見区の御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)に参拝してきました。
伏見城の石組
御香宮神社は、近鉄電車の桃山御陵前駅から東に3分ほど歩くと到着します。
京阪電車なら、伏見桃山駅が最寄り駅となります。
道路の真ん中に建つ朱色の大きな鳥居をくぐり、少し歩くと御香宮神社の表門が現れます。
この表門は、もとは伏見城の大手門と伝えられています。
表門をくぐり境内へ。
参道の右手には桃山天満宮があります。
天満宮なので、学問の神さまの菅原道真が祀られています。
江戸時代には、「山ノ天神」と呼ばれ、2月と6月には子供たちが必ずお参りをしたそうです。
桃山天満宮の境内に積み上げられた大きな石は、不法投棄のように思えますが、そうではありません。
この石組は、伏見城で使われていたものです。
安産のご利益を授けてくれる御香宮神社
参道をさらにまっすぐ進むと割拝殿が建っています。
割拝殿は、建物の真ん中が通路となっており、京都ではあまり見かけない珍しい拝殿です。
御香宮神社の割拝殿は屋根の下の装飾も見事なので、参拝時にはしっかりと見ておきたいですね。
それでは本殿にお参りです。
御香宮神社は、安産のご利益を授けてくれることで有名です。
家族や親族に出産を控えている方がいらっしゃる方はお参りしておきたいですね。
本殿の右側に建つ絵馬堂。
説明書の文字が薄くなっていて、はっきりとは読めないのですが、建立されたのは宝暦5年(1755年)だそうです。
屋根の下には大きな絵馬がかかっていますが、これらの絵馬に描かれている絵も、かなり薄くなっていてはっきりとはわかりません。
武士や馬の絵が描かれているようですが、見にくいですね。
本殿の前には「安産乃社」と刻まれた石碑が置かれています。
その石碑の下では、小さなお地蔵さまが合掌しています。
安産の社にふさわしく、かわいらしいお姿をしています。
赤ちゃんを抱いた母親の像もありますね。
母親の像の後ろには、安産祈願の絵馬がたくさん奉納されていましたよ。
本殿の後ろには、いくつか末社が建っています。
その中には、東照宮もあります。
東照宮と言えば、徳川家康ですね。
おそらく、御香宮神社の東照宮にも徳川家康が祀られているはずです。
家康が伏見城に滞在中、義直(よしなお)、頼宣(よりのぶ)、頼房(よりふさ)の3人の子供が誕生したことから、御香宮神社は徳川家の産土神(うぶすながみ)となりました。
境内に東照宮があるのは、それが理由なのでしょうね。
初秋の御香宮神社は、人が少なく、ゆっくりと参拝できましたよ。
なお、御香宮神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。