誰にでも切ってしまいたい縁があるもの。
人間関係であったり持病であったり、種類は様々でしょうが、この悪縁さえ切ってしまえばもっと楽しい生活を送れるのにと思っているものがあるのではないでしょうか。
そう思っている方は、縁切りのご利益を授けてくれる神社に参拝すると良いでしょう。
例えば、京都市東山区の安井金比羅宮が縁切りで有名ですね。
他にも京都市中京区に建つ法雲寺境内に祀られている菊野大明神も縁切りのご利益を授けてくれると伝えられています。
境内の奥にひっそりと祀られている菊野大明神
法雲寺は、河原町二条に建っています。
最寄駅は地下鉄京都市役所前駅で、北に5分ほど歩けば到着します。
ビルとビルに挟まれた法雲寺の参道。
細い参道をまっすぐに進み山門をくぐって境内へ。
境内にはたくさんの車が駐車してあります。
都会のお寺ではよく見かける光景ですが、本堂の前に乗用車が何台も停まっているのを見ると、何となく違和感を覚えます。
とりあえず本堂にお参りです。
法雲寺が建つ地は、平安時代に関白太政大臣であった藤原兼家の邸宅二條第があった場所です。
後に邸宅跡に法興院というお寺が建立されましたが、火災に遭って廃絶します。
戦国時代の元禄10年(1567年)に源蓮社清善上人が、清泉のみが残っていた当地に草庵を結び、元和元年(1615年)に清久上人によって堂宇が建立されました。
これが法雲寺の始まりと伝えられています。
さて、縁切りの菊野大明神は、境内の東に祀られています。
小さな門をくぐると「菊野大明神」と書かれた矢印があるので、それに従って進みます。
すると小さなお堂が現れます。
これが菊野大明神が祀られているお堂です。
お堂の中は薄暗いです。
中に入ると独特の雰囲気が漂っており、何やら霊気のようなものを感じますね。
ちょっと怖いです。
菊野大明神は、良縁は結び、悪縁は切ってくれると信仰されていますから、しっかりとお参りをしておきましょう。
薄暗いお堂の中には、お守りの見本などが展示されていました。
ちなみに堂内は撮影禁止です。
何か良からぬものが写ってしまいそうな感じなので、禁止されていなくても写真撮影は控えたいですね。
菊野大明神が祀られているお堂から出ると、小さな狸の夫婦が笑顔で立っていました。
まるで、「ようお参りでした」と言っているようでしたよ。
切りたい縁がある方、良縁に結ばれたい方は、法雲寺の菊野大明神にお参りをしてはいかがでしょうか。