4月初旬。
京都市左京区のインクラインに桜を見に行ってきました。
インクラインは地下鉄蹴上駅の近くにあり、山科区、東山区、左京区のちょうど境目です。
たくさんのソメイヨシノが植えられており、桜の名所として国内外の人々に知られるようになったインクラインは、この時期はとても混雑します。
ソメイヨシノが満開のインクライン
蹴上の交差点に到着すると、そこからでもソメイヨシノが満開になっているのがわかりました。
晴れた空の下で見る満開の桜。
まさに春といった景色です。
横断歩道を渡りインクラインの下にやってきました。
見上げる桜も素晴らしいですね。
インクラインは傾斜鉄道のことです。
昔から京都は、琵琶湖から水を引き、その水路を利用して舟運を行っていました。
傾斜鉄道が造営されたのは明治時代です。
インクラインができたことで、蹴上船溜や南禅寺船溜に到着した船から乗り降りすることなく、坂を船ごと台車に載せて昇降させることができるようになりました。
近代の京都の舟運を支えてきたのが、インクラインだったんですね。
現在では、その傾斜鉄道の線路を誰でも歩くことができます。
私も線路を歩こうとインクラインに上ったところ、桜よりも多いのではないかと思えるほどの観光客で混雑していました。
人が多すぎてゆっくりと桜を見ることができません。
でも、線路脇に植えられているソメイヨシノが満開となっていたので、混雑していても良いお花見ができましたよ。
最も混雑しているのはインクラインの坂の頂上付近です。
そこから望む京都の景色も見事なので、人気があるのがよくわかります。
反対に北側の坂の下の方は、それほど人がいません。
人ごみが苦手な方は、坂の下の方の桜を見ると良いでしょう。
清流亭の桜
インクラインは非常に混雑していましたが、そこから北に5分ほど歩いた辺りにある清流亭の前の道路は、あまり人がいません。
春になると、その庭ではたくさんの花が咲きます。
特に早咲きの枝垂れ桜が多く、私が訪れた日には見ごろを迎えていましたよ。
青空に映える紅枝垂れ桜。
まだ、つぼみも残っていたので、これよりももっと華やかになるはずです。
庭園には紅枝垂れ桜が多いですね。
まだ3分咲きから5分咲き程度です。
八重紅枝垂れ桜でしょうか。
彼岸桜は満開を過ぎ、上の方が散り始めていました。
それでも見ごろを保っており、近くで見ると、とてもボリュームがありましたよ。
清流亭の中には入ることができません。
でも、道路を歩きながらでも、良いお花見ができました。
また、清流亭の向かいには初夏のハナショウブが美しい碧雲荘があり、こちらでも何本かの桜が見ごろとなっていましたよ。