9月15日に京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の勅祭・石清水祭の放生行事を見に行きました。
行事が行われるのが午前8時からだったので、その前に男山山上の本殿に参拝することに。
早朝の神社は静寂に包まれているので、心を落ち着けてお参りすることができます。
広い境内でひとり参拝
男山の山上に到着し、南総門前の参道までやってきました。
石清水祭当日ということもあって、普段はない提灯が、参道の両脇に設置されています。
参拝した時刻は午前7時30分頃。
ぎりぎり早朝といえる時間帯でしょうか。
境内にはちらほらと、他の参拝者の姿があります。
おそらく地元の方で、早朝の参拝が日課になっているのでしょうね。
それにしても早朝の神社はとてもすがすがしいですね。
本殿の上に浮かぶうろこ雲が、夏が終わり秋に向かっていることを教えてくれているようです。
本殿にお参りを済ませて参道に戻ると、社務所の近くのカエデがオレンジ色に染まっていました。
ここに植えられているカエデは、もともと赤色なのですが、オレンジ色に変わっていますね。
よく見ると、赤いカエデとは違う木のようです。
まだ9月15日なのに色づき始めているということは、2014年の紅葉は例年よりも早いのかもしれません。
影清塚と駒返し橋
放生行事の開始まで、あまり時間がないので、急ぎ裏参道から下山することに。
下山の途中、表参道と裏参道の分かれ道を通り過ぎます。
参道の分かれ道には、影清塚と呼ばれる旧跡があります。
ここは、参拝前に己の影を映し、心身を祓い清めた場所ということです。
すでに参拝を終えているので、順序が逆になってしまいましたね。
近くに置かれている水盤の水に自分の姿を映して身なりを整えるのでしょうか。
影清塚には歴史上、興味深い話が残っています。
平家滅亡後、悪七兵衛景清(あくしちびょうかげきよ)と呼ばれた平景清が、源頼朝の石清水八幡宮参拝時に命を狙おうと待ち伏せしていたのがこの場所。
しかし、それを察知した頼朝は引き返して難を逃れたと言われています。
その時、駒を引き返したとされるのが、影清塚の近くに架かっている駒返し橋です。
近くには、「駒返し橋」と刻まれた石碑があります。
このあたりの話については、「大河ドラマに恋して」さんの下記記事をご覧になってください。
ちなみに悪七兵衛景清の史跡は、六波羅蜜寺の阿古屋塚や清水寺の七不思議がありますね。
早朝に石清水八幡宮に参拝したおかげか、1日がとても長く感じ、充実した日を過ごせましたよ。
なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。