石清水八幡宮の茅の輪くぐり・2014年

毎年、6月30日になると、京都の神社では、夏越(なごし)の祓(はらえ)が行われます。

夏越の祓は、年明けからの半年間に体にたまった「枯れてきた気」、すなわち、「けがれ」や気づかずに行った「慎むべきこと」、すなわち、「罪」を祓い清める神事です。

6月に行われることから水無月の祓とも呼ばれます。

ということで、6月30日に京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)にこの半年間のけがれと罪を祓い清めに行ってきました。

総門前の大茅の輪

石清水八幡宮は、京阪電車の八幡市駅からケーブルに乗車し、男山山上まで行くのが、最も楽な行き方です。

山の下から参道を歩いて登ることもできますが、結構きついので、足腰の弱い方は無理せずケーブルを利用した方が良いでしょう。

男山山上の参道に到着。

参道

参道

長い参道の奥には総門があり、その前に大きな茅の輪(ちのわ)が設置されています。

石清水八幡宮では、6月15日から30日まで茅の輪が設置されています。

茅の輪をくぐることで、疫病や罪やけがれが祓われると言われています。

正面から見た茅の輪

正面から見た茅の輪

茅の輪くぐりは、ただ茅の輪をくぐればよいというわけではなく、作法にしたがってくぐらなければなりません。

作法と言っても、それほど難しいことではありません。

くぐり方の解説が、茅の輪の脇に設置されているので、それを読めば誰でもできます。

茅の輪のくぐり方

茅の輪のくぐり方

茅の輪をくぐるのは3回です。

まず、茅の輪の前で一礼し、左回りにくぐります。

再び茅の輪の前で一礼して、今度は右回りにくぐります。

そして、また一礼した後、左回りにくぐり、最後に一礼します。

大きな茅の輪

大きな茅の輪

なお、茅の輪をくぐっているときは、以下の歌を口にしながらくぐります。

水無月の 夏越の祓 する人は 千歳(ちとせ)の命 延(の)ぶといふなり

これで半年間のけがれと罪が祓われたことでしょう。

そして、下半期の無病息災も祈願できたはずです。

茅の輪くぐりを終えた後は、本殿にもお参りをしておきましょう。

総門越しに見る本殿

総門越しに見る本殿

石清水八幡宮は、厄除のご利益を授けてくれますので、茅の輪くぐりをした後にお参りすると、体の隅々まで清められそうですね。

なお、石清水八幡宮では6月30日の午後4時から大祓の儀が行われます。

私は、今回は参加しませんでしたが、以前に参加したことがあります。

また、京都では6月に水無月という和菓子を食べる風習があります。

八幡市駅前の走井餅本舗さんでも、夏季限定で水無月が販売されていますので、茅の輪くぐりの後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。