梅雨のはじめに京都府宇治市に建つ恵心院を訪れました。
恵心院は、観光で訪れる方がそれほどいないので、境内はとても静かです。
今の時期は特に人が少ないですね。
恵心院には、様々な種類の植物が植えられており、境内はちょっとした植物園のようになっています。
はたして、どんな草花を見ることができるのでしょうか。
空海が開いたと伝わるお寺
恵心院は、京阪電車の宇治駅から東に8分ほど歩いた辺りに建っています。
参道の入り口には、恵心院を示す石柱がありますが、細い道なので、気づかずに素通りしてしまう人も多いのではないでしょうか。
参道の入り口からでは、境内が見えません。
上の写真に写っている参道をまっすぐに進み、奥まで行ったら右に直角に曲がらないといけないから、境内が見えないんですよね。
山門をくぐり境内へ。
まずは本堂にお参りです。
恵心院は、弘仁12年(821年)に弘法大師空海が開いた龍泉院が始まりと伝わっています。
その後、恵心僧都源信が再興したことから、恵心院と称するようになったとされています。
本堂に祀られているのは、木像十一面観音立像で、平安時代後期の作ということです。
咲き始めたアジサイと様々な初夏の花
本堂に参拝をした後は、境内の東にある植物園のようなところへ。
外からでも、たくさんの植物が植えられているのがわかります。
入口のすぐ近くには、咲き始めたガクアジサイ。
アジサイの花を見ると、梅雨に入ったということを実感します。
カシワバアジサイも咲きはじめ。
まっすぐに奥まで進むと、真っ赤な花ザクロがありました。
花ザクロを見たのは初めてです。
膝下あたりの高さのところには、ツリガネソウも。
その名のとおり、真っ白な釣鐘のようですね。
さらに散策を続けると、アマリリスを発見しました。
数は少なかったですが、大きな赤い花が存在感を示していましたよ。
敷地の北には、日の丸空木が真っ白な花をたくさん咲かせていましたよ。
花は小ぶりですが、密集して咲いているので、とても華やかです。
足元には、ムラサキカタバミも咲いています。
とても小さな花ですが、力強く咲いていますね。
サツキはそろそろ終わりかけのようです。
その下には、小さなタヌキの置物がひっそりと立っていました。
タヌキの正面には、紫色の花を縦に咲かせたジキタリスが植えられていました。
花に吸われてしまいそうです。
ほんのひと時でしたが、静かな境内でたくさんの草花を楽しむことができました。