京都観光の定番と言えるのが東山区の清水界隈。
この辺りは、いつも人が多くにぎやかですね。修学旅行生もとても多いですし。
清水界隈が人気なのは、やはり京都らしい町並みでしょう。
初夏のある日。
その京都らしい町並みを楽しみたくなって清水をのんびりと歩いてみることにしました。
清水寺付近から三年坂へ
スタート地点は、清水寺の前。
ここから坂を下るように歩いて行きます。
この付近は、歴史にもよく登場する場所で、特に幕末は新撰組や勤王の志士たちが駆け抜けたところでもあります。
広瀬仁紀の小説「新選組風雲録」の中で、新撰組副長の土方歳三(ひじかたとしぞう)が、泥棒と出会うのがちょうどこの辺りですね。
その後、土方歳三は、その泥棒を密偵とし、池田屋を調べさせたりするなど、倒幕派の動きを知るために活用します。もちろん、これはフィクションなので、実際の話ではないのですが。
清水坂を西に下っていきます。
着物を着た観光客の方や外国からお越しの方など、歩いている人の姿は様々です。
特に目立つのが修学旅行生ですね。
京都が修学旅行の定番となって、どのくらいの年月が経つのでしょうか。
おそらく、数十年前と現在とで、修学旅行生が歩いている景色は変わっていないのでしょうね。
三年坂に到着したところで、今度は北に向かって歩きます。
三年坂は産寧坂とも呼ばれており、この道を通って清水寺にお参りすると安産すると伝わっています。
しかし、この坂を妊婦の方が上るのはしんどそうです。
階段を踏み外したらと思うと、妊婦の方にこの道を通ることをすすめるのは、ちょっと怖いですね。
八坂通から八坂の塔を望む
三年坂を下りて、石畳の道を北に進んでいきます。
京都らしさを感じるのは、道の脇に建っている建物だけでなく、この白い石畳が地面に敷かれているからなんでしょうね。
昭和の雰囲気が残っています。
どこも人であふれているかというと、そうでもなく、人の流れが途切れるところもあります。
そして、八坂通に到着。
ここから再び西に向かって坂を下っていきます。
この辺りは、以前は電柱が何本もあって、電線が町の雰囲気を壊していたのですが、今では、地中に埋められ、風情のある景観になっています。
よく京都が登場するドラマで見かける景色が、この八坂通の辺りですね。
町の中に突如として現れる五重塔は八坂の塔です。
旅行で訪れた方なら、一度はこんなところに住んでみたいと思ったことでしょう。
でも、毎日、この景色を見ていたら慣れてしまって、ありがたみがなくなってしまうこともあります。
きっと、こういった非日常の景色は、たまに見るから感動を覚えるんでしょうね。
初夏の晴れた日にわずかな時間でしたが、京都らしい景色を楽しむことができました。
なお、八坂の塔の詳細については以下のページを参考にしてみてください。