京都市伏見区の京阪中書島駅の近くには、酒蔵がたくさん並んでいます。
この辺りの景観はまるで江戸時代のようで、歩いているだけで時代劇に登場する役者にでもなったような気がしますね。
春になると、酒蔵の近くを流れる宇治川派流の両岸では、たくさんの桜が花を咲かせます。
桜を眺めながら、宇治川派流の遊歩道を散歩するのが、何とも心地良いんですよね。
弁天橋から酒蔵が建ち並ぶ辺りへ
まずは、長建寺が建つ辺りに架かる弁天橋に向かいます。
中書島駅からだと歩いて10分程度ですね。
弁天橋の下では、満開になったソメイヨシノと十石舟がお出迎え。
ここから宇治川派流を反時計回りに半周するような感じで散歩していきます。
ちょっと歩けば、すぐに酒蔵が建ち並ぶ辺りに到着します。
この辺りは、本当に江戸時代のようです。
まるで、150年以上、時間の流れが止まっているような感じですね。
訪れた日は、あいにくの曇り空。
晴れていればもっと爽やかな写真になっていたんでしょうけど、仕方ないですね。
八重紅枝垂れ桜と満開のソメイヨシノ
遊歩道を進んで行くと、曲がり角に差し掛かります。
この辺りは、あまり桜がないので、立ち止まらずに進んでいきます。
しばらく進むと、坂本竜馬とお竜の像が立っています。
この近くには、2、3本の八重紅枝垂れ桜が植えられています。
7分咲きといったところでしょうか。
満開ではありませんが、十分に見ごろと言えますね。
この八重紅枝垂れ桜を境に遊歩道を歩いて行くと、たくさんの桜が満開となっていました。
やや散り始めていたものの桜のトンネルが出来上がっていましたよ。
橋の上に上がり、真ん中の辺りから、歩いてきた道を振り返ると、川の両岸が桜色に染まっていました。
見事な眺めです。
これだけきれいな桜を見れるのにお花見に訪れる方は、少なめです。
哲学の道くらいたくさんの人が訪れても良さそう景色なんですけどね。
でも、あまり混雑すると、のんびりと桜を見ることができなくなるので、今くらいの人出がちょうど良いかなと思ったりもします。
ゆらゆらと風に揺れる柳とともに見る桜もいいですね。
雪柳も真っ白な花をたくさん咲かせています。
宇治川派流の散歩も後半まで来ると、空が明るくなってきました。
水面に映る桜の姿もきれいですね。
菜の花も黄色い花をたくさん咲かせていましたよ。
しばらく菜の花を眺めていると、川の向こうから三十石船がやってきました。
桜の前を走っていく三十石船は、なかなか粋ですね。
あの船から眺める桜も美しそうです。