2月中旬に京阪電車の三条駅近くに建つ要法寺(ようぼうじ)に訪れました。
割と大きなお寺ですが、観光寺院でないため、ご存じない方も多いことでしょう。
私も境内に入ったのは今回が初めてです。
冬ということもあって、境内には誰もいませんでした。
静寂の境内
要法寺は、南側に表門がありますが、ここはいつも閉まっています。
でも、西門は開いているので、ここから境内に入ることができます。
ちなみに西門は、伏見城の遺構です。
西門をくぐってすぐ左に開山堂が建っています。
開山堂の後ろは、駐車場のようで、車がたくさん止まっていました。
でも、境内には全く人がおらず静寂の空間となっています。
開山堂の隣には本堂が建っています。
本堂の前にある清涼池は、やや緑色ではありますが、鏡のように空と建物を映していました。
要法寺と言えば、春だったか夏だったか、カルガモの親子が清涼池から鴨川に引越す様子がニュースで紹介されていましたね。
車がたくさん通る道路を親子1列になって鴨川に向かっていました。
お巡りさんが出動して、交通整理を行った甲斐もあり、カルガモ親子は無事に鴨川に引越しすることができていましたよ。
またカルガモ親子の引越しが見られるかどうかは不明です。
清涼池に架かる橋を渡って本堂にお参り。
要法寺は、日蓮宗のお寺で、日尊(にちぞん)が開いた上行院と、その弟子の日大が開いた住本寺が合併してできました。
以前は、別の場所に建っていたのですが、安土桃山時代に二条寺町に移り、その後、宝永5年(1708年)の火災で焼失した後に現在地に再建されました。
境内はとても広いですね。
先ほども述べましたが、車がたくさん駐車されています。
街中にあるお寺としては、広大な敷地と言っても良いでしょう。
本堂の前に建つ鐘楼。
外からではどのような鐘が吊るされているのかわかりませんが、建物の大きさから想像すると立派なものなのでしょうね。
鐘楼は、1700年代の建造物だそうです。本堂も同年代に建てられたもので、これらは要法寺が当地に再建された後に建てられたようです。
一通り境内の建物を見たので、要法寺から立ち去ることに。
広い境内に誰もいないのは、とても寂しく感じましたね。
でも、本来、お寺は要法寺のように静寂な場所なのかもしれません。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。