いつも門が閉ざされている旧神先家住宅

京都市中京区の壬生寺(みぶでら)に訪れると、いつも気になる建物があります。

その建物は、壬生寺の東向かいに建っている旧神先家住宅(きゅうかんざきけじゅうたく)です。

何が気になるかというと、いつも門が閉ざされていて中がどうなっているのかわからないところです。

門の前に説明書があるので、貴重な建物だということはわかりますが、詳しい内容はこれだけではわかりませんね。

19世紀初頭の建築物

下の写真に写っているのが、旧神先家住宅の門です。

旧神先家住宅

旧神先家住宅

いつもこのように門が閉ざされています。

説明書によると、この住宅は19世紀初頭に建てられたものだそうです。

その名のとおり、神先家の住宅です。

神先家は、近世に初代の神先備前太輔が足利家に仕えていて、後に壬生に移り住んだとのこと。

近世という漠然とした時代区分ですが、おそらく安土桃山時代よりも少し前に足利家に仕えていたのではないでしょうか。

旧神先家住宅は、式台を備えた玄関、主室、次の間からなる書院造の座敷構成で、郷土住宅の特徴がみられ、京都市指定登録文化財となっています。

文章を読んでもよくわからないので、写真はないものかと探してみたら、「古寺とお城の旅日記2」さんの以下の記事に門の中の写真が掲載されていました。

なるほど、建物は立派な作りになっています。武家住宅風の上層民家と説明書に書いていましたが、そのように見えますね。

館内の写真撮影は禁止のようなので、建物の外側だけしか写真が掲載されていませんが、立派な建物であることはわかりますよ。

門が開くことがあるということは、拝観もできるようです。

年4回、期間1ヶ月で定期的に一般公開されているそうなので、機会があれば拝観したいですね。

拝観料は1,200円とちょっと高めですが、割引券を使えば1,000円になるそうですよ。

詳しい公開期間は、公式ホームページに掲載されていますのでご覧になってください。

ちなみに根付とは、印籠・矢立て・煙草入れ・袋などの「提げ物」を携帯する際、その紛失や盗難を防ぐ必要から発明されたものだそうです。

どのようなものかは上のホームページをご覧になっていただければわかります。

一般公開の時は、根付を拝観することができます。

どちらかというと、旧神先家住宅よりも根付の鑑賞が中心のようですね。

建物も根付も江戸時代のものなので、中に入れば、当時の文化を感じることができるのではないでしょうか。