京都市左京区の哲学の道の東に法然院というお寺が建っています。
観光客の方に人気がある哲学の道の近くというだけあって、観光シーズンになると、法然院は多くの参拝者が訪れます。
私が法然院に訪れたのは、6月末でした。
ひんやりとした参道
法然院の入口に到着。
法然院は、鎌倉時代初期に浄土宗の開祖である法然が弟子とともに六時礼賛(ろくじらいさん)を勤めた草庵が始まりです。
後に荒廃しますが、江戸時代前期に心阿上人とその弟子の忍澂(にんちょう)和尚が念仏道場として再興しました。
緩やかな石段を上ると、木々に覆われた参道が現れます。
日差しが緑色の葉に遮断されているため、参道は昼間なのに薄暗くなっています。
でも、そのおかげで、参道はひんやりとした空気が漂っています。
この日の気温は、30度を超えていたのですが、法然院の参道は25度にもなっていなかったのではないでしょうか。
法然院の見どころのひとつが下の写真に写っている茅葺屋根の山門です。
苔むしているあたりが、味わい深いですね。
山門の前では、絵を描いている方やカメラを向けている写真愛好家の方がいらっしゃいました。茅葺屋根の山門の人気がうかがえますね。
境内の様子
山門をくぐり境内へと進みます。
境内には、2つの白砂壇(びゃくさだん)があります。
この白砂壇も、法然院の特徴のひとつです。
これらの白砂壇は、水を表現しており、その間を通ることで心身を清めるのだそうです。
白砂壇の近くのカエデは、透き通るような新緑を過ぎて、深い緑色へと変わっていました。
秋になれば、この葉は赤色になっているんでしょうね。
白砂壇を過ぎて、境内の奥の本堂へお参りに向かいました。
でも、本堂の前で参拝者の方がのんびりと休んでいたので、邪魔するのも悪いと思い、お参りは後回しにし、しばらく境内を散策することに。
講堂で何やら展示が行われていたので、入ってみました。拝観料は特に必要ありませんでした。
絵画が何枚か展示されていましたが、誰のものなのかチェックするのを忘れてしまいました。
これはうっかりです。
境内は、6月だというのに意外と人が多めでした。
絶えず10人くらいは、いたのではないでしょうか。
私が、山門をくぐる前にも、5名ほどの参拝者の方たちが境内から出てきたりと、お寺の中は、まずまず賑わっていましたよ。
少しずつ法然院のことが知れ渡り、訪れる方が増えてきているんでしょうね。
最後に西側から境内を眺め、法然院を後にしました。
誰もいない静寂の境内を期待していたのですが、当てが外れましたね。
なお、法然院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。