叡山電車の修学院駅から北東に20分ほど歩いた辺りに赤山禅院(せきざんぜんいん)というお寺が建っています。
赤山禅院は、平安時代前期の仁和4年(888年)に創建された歴史あるお寺です。また、都七福神めぐりのひとつにもなっており、福禄寿を祀っています。
そして、11月になると、境内が赤色やオレンジ色に色付いたモミジに包まれることから、赤山禅院は、修学院周辺の紅葉の名所としても知られています。
正念誦から還念誦までぐるっと境内を一周
赤山禅院の門の前に到着すると、まだ青葉が目立つ状況でした。
11月末だというのにこの色付きの遅さには驚かされます。
2011年は、どこも紅葉が遅かったのですが、赤山禅院もかなり遅れているようです。
この分だと、境内の紅葉もあまり期待できそうにありません。
しかし、門をくぐって参道に入ると、一転、目の前は見ごろを迎えたモミジだらけ。
どうやら、色付きが悪かったのは門の前だけのようです。
境内に入ると、「順路」と書かれた矢印がいたるところにあります。
順路に従い、拝殿を過ぎると赤山大明神の前に到着。
真っ赤に染まったカエデの前で、寒桜が花を咲かせていました。
枝についている花は少なめでしたが、咲いている花はどれもしっかりとしていました。
地蔵堂の前の紅葉も見ごろです。
奥のイチョウも黄金色に輝いています。
正念誦をくぐり、赤山大明神にお参り。
再び順路に従い、境内の西に進むと弁財天が祀られています。
ここの紅葉は、まだオレンジ色でした。
赤山大明神の裏を通って、福禄寿堂へ。
ここのカエデは、鮮やかな赤色に染まっています。
西日が射した時のモミジの輝きは、とてもきれいです。
福禄寿堂の東の丘に登ると、いくつか末社が建っています。
その末社付近のカエデは、赤、橙、黄、緑と色とりどり。
全ての葉が真っ赤に染まっているのもきれいですが、このように異なった色を見せるカエデも趣が違っていて良いものです。
そして、還念誦をくぐってゴール。
境内は、どこもカエデがいっぱいでした。
全てのカエデが真っ赤に染まるのを見てみたいのですが、同時にすべての葉が真っ赤になるのかどうかはわかりません。
今回、初めて赤山禅院に訪れたのですが、想像以上にカエデが多かったです。
拝観料も必要ないので、修学院周辺の紅葉狩りにおすすめですよ。