京都には、菅原道真を祀っている神社がいくつかあります。
京都市上京区の京都御苑の西に建つ菅原院天満宮神社もそのひとつです。
この神社には、菅原道真が誕生した時に初湯に使った井戸があります。
以前は、枯れていたのですが、2011年に工事をして地下水が出るようになったということなので、観に行ってきました。
地下水が汲めるようになっている
菅原院天満宮神社は、もともと菅原家の邸宅があった場所に道真が亡くなった後、創建されました。
境内はあまり広くありませんが、菅原家の邸宅の敷地面積がこれくらいだったのなら、なかなかの豪邸と言えそうです。
道真誕生時に初湯に使った井戸は、境内の北にあります。
下の写真に写っているのは、以前の井戸です。
神社の方の話によると、井戸の中はコンクリートで固められていたそうです。
そして、同じ場所によみがえった新しい井戸が下の写真です。
流れには、あまり勢いがありませんが、しっかりと水が湧きだしていますね。
説明書によると、この井戸の深さは8メートルほどあり、湧き出している水は深さ25メートルの地点から出ているそうです。
水には、ミネラル分が豊富に含まれているとのこと。
で、気になるのが、この水を持って帰ることができるのかどうかですね。
うれしいことに菅原院天満宮神社の計らいで、参拝者は水を汲めるようになっています。
社務所付近に金色の蛇口が2つありますので、水をペットボトルなどに入れて持って帰ってください。
その際は、設置されている賽銭箱にいくらかは入れておきましょうね。
ちなみに汲める水の量は4リットルまでです。
菅原道真は学問の神様なので、特に勉学に励む方にはご利益がありそうです。
もちろん水を汲む前には、本殿にもしっかりとお参りしておきましょう。
道実誕生の地と伝わる菅大臣神社
菅原院天満宮神社の井戸は、菅原道真誕生時に初湯として使われたと伝えられていますが、京都市下京区の菅大臣神社にも同じように道真の初湯に使われたとされる井戸があります。
また、こちらの神社も道真の邸宅跡だと伝えられています。
菅原院天満宮神社と菅大臣神社のどちらの井戸が道真の初湯に使われたのか。
新しく文献が見つかるまで、謎のままですね。
もしかしたら両方の井戸から汲んだ水を初湯として使ったのかもしれません。
なお、菅原院天満宮神社と菅大臣神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。