京都市北区の寺町通沿いに建つ天寧寺は、夏になると境内にサルスベリとフヨウが咲きます。
あまり有名なお寺ではないこと、夏は京都に観光で訪れる方が少ないことから、8月下旬に私が天寧寺に訪れた時は、境内に人っ子一人いませんでした。
フヨウは咲き始め
天寧寺は、もともと福島県にありましたが、安土桃山時代に京都に移ってきました。
その後、天明の大火(1788年)で焼失しましたが、江戸時代後期に再建されています。
天寧寺で見ておきたいのが、入口にある額縁門です。
これと言って変わったところはないように思えますよね。
確かに門それ自体は、どこにでもある感じです。
でも、額縁門に近付いていくと、門越しに見える景色の見事さに驚かされます。
なんと、門の向こうにくっきりと比叡山が見えるのです。
そう、額縁門は、比叡山を額縁に収めたように見えることからそのように名付けられたのです。
この景色を見るだけでも、天寧寺に訪れる価値は十分にありますね。
額縁門からの比叡山の眺めを楽しんだ後は、境内へ。
門をくぐった右手にあるお堂の近くには、サルスベリが植えられています。
ピンク色の花が咲いていますが、その数はあまり多くなく、盛りを過ぎたようです。
それでも咲いているピンク色の花は、まずまずボリュームがありました。
サルスベリを観た後は、境内の奥へと進みます。
写真では、真ん中に小さくしか写っていませんが、、額縁を外して眺めた比叡山も見事でした。
青空にもくもくと湧き出している雲が、夏らしさを感じさせます。
フヨウが咲いているのは境内の一番奥です。
8月下旬ともなると、それなりに咲いているだろうと思ったのですが、残念ながら、咲いていたのは、下の1輪のみでした。
前年は8月上旬に訪れてフヨウが1輪も咲いていなかったので、花を見れただけ良しとしましょう。
この様子だと、たくさんの花が咲くのは9月に入ってからになりそうですね。
天寧寺にお参りを済ました後は、賀茂川沿いを歩いて帰宅することに。
その途中で、大文字を背景に咲く1本のサルスベリを発見しました。
なかなか良い場所に植えられていたので、写真を1枚撮っておきました。
夏に京都を散策するのは、とても暑いですが、こういった景色を見ることができるのも夏の京都ならではですね。
なお、天寧寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。