夏の花のサルスベリを観るために京都御苑へ。
とは言え、訪れたのは夏も終わろうかという8月下旬。
それでも暑さは、まだ真夏と変わりません。こんな日は、観光の休憩に京都御苑内の南西にある茶室の拾翠亭(しゅうすいてい)で涼むのが良いですね。
少し花が少なめのサルスベリ
京都御苑に到着すると、赤い花を付けたサルスベリが出迎えてくれました。
空も夏らしく、白い雲が浮かんでいます。
拾翠亭の前にある九条池。
ここからの眺めも夏らしさを感じさせます。
拾翠亭は、江戸時代後期に建てられた茶室で、九条家の別邸として使用されていました。
主に茶会や歌会などの社交の場として利用されていたそうです。
拾翠亭の拝観日は、3月から12月までの金曜日と土曜日です。
拝観料は、たったの100円です。
拾翠亭は2階建てとなっています。
まずは、1階から九条池を眺めます。
建物内は、クーラーが効いていません。
そもそもエアコン自体があるのかどうかもわかりません。
しかし、全開の窓から風が吹き抜けていくので、暑いということはありません。
むしろ風が心地よく、思わず横になってしまいそうですが、マナー違反なので座って涼むことに。
この時期は、拝観者があまりいないので、ほとんど貸し切り状態です。
肝心のサルスベリは、花の付き方がイマイチです。
訪れた時期が、若干遅かったということはありますが、それにしても花にボリュームがありません。
1階の手水鉢越しに九条池を眺めていると、時間を忘れてしまいそうになります。
階段を上がって2階へ。
風の吹き具合は、2階の方が良さそうですが、縁側に出れないので1階ほど涼しさを感じません。
しかし、景色は1階よりも良いですね。
普段は、見上げることしかできないサルスベリの花を見下ろすことができるのも拾翠亭の見どころのひとつです。
拾翠亭を出た後は、九条池の周囲を散策。
先ほど拾翠亭から見たサルスベリは、外から見ると、もっと寂しい状態です。
下の写真の右に写っている葉の付いた屋根は藤棚です。「四季彩綴り」さんの拾翠亭の藤と名残りの桜の記事に藤の花の写真が掲載されていますので、ご覧になってください。
九条池の畔に建つ厳島神社にもサルスベリが植えられているのですが、ここもあまり花が咲いていませんでした。
今年の拾翠亭のサルスベリはちょっと物足りなかったですが、こういう年もありますね。
なお、拾翠亭の詳細については以下のページを参考にしてみてください。