7月15日は祇園祭の宵々山。
この日は、普段から人が多い四条通が、さらに祭りを見物しに訪れた方でごった返していました。
夕方になると、歩行者天国になるので、さらに賑わうことでしょう。
私も昼に四条通を通ったので、ついでに鉾をいくつか撮影してきました。
四条通の鉾は立派
四条通と烏丸通が交差する四条烏丸の東側に建っているのは長刀鉾(なぎなたほこ)です。
高く伸びた鉾の先には、長刀が付いています。
この長刀は、疫病邪悪をはらうそうです。
巡行の際は、くじ取らずで、必ず先頭を進みます。
長刀鉾から西に進み、四条烏丸の交差点まで来ると、信号の向こうに函谷鉾(かんこほこ)が見えます。
函谷鉾は、中国の戦国時代に孟嘗君が、家来の鶏の鳴き声によって函谷関を開けさせ脱出できたという故事にちなんで名づけられました。
函谷鉾を近くで見るために信号を渡ると、祇園祭のうちわが配られていました。
もちろん私もひとついただきました。
このうちわはなかなか便利で、どこに鉾と山が建っているのかが一目でわかる地図が印刷されています。
もらって損はないですね。
うちわを仰ぎながら、人の波に従って進みます。
そして、ちょうど函谷鉾の正面まで来たので写真を一枚撮影。
かなり派手な装飾がほどこされています。
四条通をさらに西に進むと、今度は月鉾の登場です。
鉾の先には、伊達政宗の兜に付いているような三日月があります。
また、真木(しんぎ)の中ほどの天王座には、月読尊(つきよみのみこと)が祀られています。
他にも屋根裏には、円山応挙が描いた草花図があるようなのですが、私は実物を見たことがありません。
さらに四条通を西に進むと郭巨山(かっきょやま)と四条傘鉾が建っているのですが、この辺りで退散することに。
帰る途中、室町通を南下して最後に鶏鉾(にわとりほこ)を見てきました。
鶏鉾の名は、中国の堯(ぎょう)の時代に天下がよく治まり訴訟用の太鼓も用がなく、鶏が巣を作ったという故事によるそうです。
なかなか良い故事から名を付けたものですね。
以上が、宵々山の昼間に四条通で見てきた鉾です。
人が多く、ただ通り過ぎただけだったのですが、祇園祭の雰囲気は十分に味わえました。
でも、宵山を楽しむなら、やっぱり夕方から訪れた方がいいですね。
どこかのビルの上層階から美味しいものを食べながら、見物するとより楽しめそうですよ。