京都府城陽市には、青谷梅林と呼ばれる広大な梅林があります。
青谷梅林には、20ヘクタールの土地に梅の木が約1万本も植えられているそうで、京都府随一の梅林と言われています。
毎年、2月下旬から3月中旬にかけて、梅まつりが行われ、この期間には2万人ほどの観光客が訪れるとか。
京都府随一の梅林と聞くと、一度は見ておきたいと思い、見頃を迎えてそうな2月下旬に友人と訪れてみました。
バスを降りると目の前は梅だらけ
青谷梅林への行き方はいくかありますが、今回は、近鉄新田辺駅から京阪バスに乗車することにしました。
降りるバス停が「青谷梅林」なので、京阪バスを使った方が便利だろうと思ったからです。
青谷梅林に到着し、バスを降りると、たくさんの満開の白梅がお出迎えをしてくれました。
この日は、あいにくの雨だったのですが、見頃を迎えている梅を見ると天気のことなんて忘れてしまいます。
しかし、梅林を散策していて少し気になることがありました。
それは、梅林のいたるとろこにプレハブ小屋が建っていて、農業用の機械や道具が無造作に置かれていることです。
どうも観光地といった感じがしません。
それに梅の木は北野天満宮の梅苑くらいの数は植えられているのですが、とても1万本もあるようには見えません。
とりあえず、雨が止んだので、雨宿りしていたプレハブ小屋から出て、近くの中天満神社と龍福寺にお参りすることに。
途中、堂山見晴台という高台があったので、そこから城陽市内を眺めてみました。
高層ビルが全くなく、見晴らしの良い眺めです。堂山見晴台という名称がぴったりですね。
梅まつり会場が観光用の梅林
中天満神社と龍福寺に到着し、お参りを済ますと、近くに「梅まつり」と書かれたピンク色のノボリがいくつも立てられているのを発見しました。
どうやら、この近くで梅まつりが行われるようです。
道路には、何ヶ所かに梅まつり会場への矢印が書かれた案内板が設置されていたので、その矢印に従って進むと会場に到着しました。
そして、この時初めて観光用の青谷梅林が、この梅まつり会場だということに気付きました。
さっき、一生懸命に梅を観賞していたところは、地元の農家の方の畑だったんですね。
梅まつりは午後3時で終了のようで、私が到着した時には、すでに3時30分を過ぎていたので、会場にはほとんど人がいませんでした。
もしかすると雨で中止だったのかもしれません。
会場には、地元の特産品の売店もあります。
もちろん3時を過ぎているので、売店も終了しています。
販売されている特産品は、梅干し、梅クッキー、梅ようかんなど、さすがに梅に関連するものが多いですね。
祭りの会場というだけあって、この辺りは一面梅の木だらけです。
しかし、時期が若干早かったようで、梅の開花具合は、全体的に三分咲き程度といったところでしょうか。
梅の種類は白梅がほとんどで、ピンク色や赤色の梅の花はあまり見られません。
白梅が多いのは、やはり、栽培を目的とした生産梅林であることと何か関係があるのでしょうか。
それにしても先ほどの雨がウソのように青空が広がっています。
まだ、三分咲き程度なので、どの梅の木も花が少なく寂しい状態ですが、散策路から梅林を斜めに見ると、意外とたくさん咲いているように見えます。
観賞の仕方をちょっと工夫するだけで、見え方が違うものですね。
ただ、写真だといまいち違いがわかりませんが。
また、あまり花が咲いていない梅を近寄って観賞するのもいいですね。
枝単位だと満開に近い状態のものがいくつかあるものです。
雨上がりの白梅を近くで見ると、花弁に雫が付いていました。
みずみずしいです。
太陽の日差しを浴びたピンク色の八重の梅の花も活き活きとしています。
数少ない紅梅は、白梅よりも開花が遅いようで、ほとんどがつぼみの状態です。
咲いている紅梅がいくつかありますが、見頃はまだまだ先のようですね。
今回、初めて青谷梅林に訪れましたが、京都府随一というだけあって、とにかく梅の数が半端じゃありませんでした。
また、梅まつりの会場だけでなく、町のいたるところに梅が植えられているので、道路を歩いているだけでも梅を楽しむことができます。
おそらく、この日の梅の状況からすると、見頃は3月5日以降になりそうですね。
下の写真はおまけです。
梅まつりの会場近くに謎のピラミッドを発見しました。
実をいうと、このピラミッドは梅まつり会場近くの工事現場です。
何を造っているのかわかりませんが、きれいな三角形ですね。
なお、青谷梅林へは、JR奈良線の山城青谷駅から行った方が、梅まつりのノボリが出ていてわかりやすいですよ。
他の方法で、青谷梅林に訪れる際は、私のように畑を梅林と勘違いしないように注意してください。
また、青谷梅林の詳細については、城陽市観光協会の以下のページをご覧になってください。
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