渡月橋の南にそびえる嵐山の中腹に法輪寺というお寺が建っています。
嵐山のちょうど真ん中くらいに朱色の多宝塔が見えるのですが、意外と気付いていない観光客の方が多いようです。
法輪寺には展望台があり、そこからの京都市街の眺めはなかなかのもの。
そこで、今回の記事では、法輪寺の展望台からの眺めをお伝えしたいと思います。
境内の様子
法輪寺の入り口は、渡月橋の南側から3分ほど歩くと到着します。
石段を少し上がり、門をくぐるとさらに長い石段が姿を表します。
ちょっと上るのが嫌になりそうですが、上ってみるとそれほど疲れません。
石段を上りきった先には、境内が広がります。
本堂の手前には、左右に狛犬がいます。
狛犬は、通常、神社にいるものですが、お寺にいるとはびっくりです。
しかも、近くで見ると実は狛犬ではなかったことに気付き、さらにびっくり。
左側にいるのは、口を閉じた吽形(うんぎょう)の牛です。
それなら、右側にいるのは口を開けた阿形(あぎょう)の牛のはずですが、そこにいたのは、空に向かって吠えている虎。
左に狛牛、右に狛虎とは非常に珍しいですね。
しかも、それが神社ではなくお寺にいるというのですから、とても珍しい光景です。
狛牛と狛虎の間を通って本堂に参拝。
法輪寺は、和銅6年(713年)に建立された古いお寺です。
天長6年(829年)に弘法大師空海の弟子の道昌が、虚空蔵菩薩を祀ったことから「嵯峨の虚空蔵さん」という呼び名で親しまれています。
長い歴史を持つお寺ですが、実は幕末に焼失しており、明治から大正にかけて再建されています。
下の写真は、渡月橋から見える朱色の多宝塔です。
法輪寺と言えば、この多宝塔が有名ですね。
晴れた日は眺めが爽快
境内を一通り散策したら、展望台へ行ってみましょう。
まず、展望台から東を眺めます。
下の写真の右の方に薄く写っている山は比叡山です。
比叡山まではかなりの距離がありますが、空気が澄んでいる日ならくっきりと見えます。
展望台の北側からも山を望むことができます。
晴れの日は、なんともすがすがしい眺めです。
このように法輪寺の展望台から京都を眺めると、山に囲まれた盆地であることが一目でわかりますね。
北側の展望台からは渡月橋も見えます。
上から見るとすごく短い橋に見えますね。
次は、展望台から南東を眺めてみます。
この方角は、京都市の中心部になります。
もちろん京都タワーも見えます。
法輪寺の展望台にいると、時間を忘れていつまでも京都市街を眺めていたくなりますね。
観光や旅行で嵐山に訪れた時は、ぜひ、法輪寺の展望台から京都を眺めてみてください。
下の写真はおまけです。
渡月橋の北側から法輪寺の多宝塔を写してみました。
下から見るとそれほど高い場所に建っているように見えませんね。
なお、法輪寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。