10月から咲き始める御会式桜・妙蓮寺

京都市上京区の市バス亭堀川寺之内から北に少し歩くと妙蓮寺という法華寺のお寺が建っています。

創建されたのは鎌倉時代で、その後、何度か移転した後、現在地に定まりました。

妙蓮寺は、広い境内を持つお寺なのですが、意外と知られていません。

なので、妙蓮寺の不思議な桜についても、ご存じない方が多いことでしょう。

半年かけて満開になる桜

妙蓮寺の入り口は堂々としています。

門

あまりに堂々としているので、境内に入るのをためらってしまいます。

しかし、この門をくぐらなければ、お目当ての桜に会うことができません。

ここは意を決して境内へ入りましょう。

と、大げさに書きましたが、そんなに堅苦しく考えなくても境内には気軽に入ることができます。

本堂も入り口と同じように堂々とした造りです。

本堂

本堂

境内も予想通りの広さです。

さて、妙蓮寺の不思議な桜ですが、それは本堂の右手前に植えられています。

桜の名は、御会式桜(おえしきさくら)といいます。

御会式桜が不思議なのは、日蓮聖人が入滅した10月13日前後から咲き始め、お釈迦様が誕生した4月8日頃に満開になるということです。

私が妙蓮寺に訪れたのは1月中旬でした。

この寒い時期に桜の花が本当に咲いているのか疑問でしたが、確かに枝には花がついていました。

御会式桜

御会式桜

花の大きさは、他の桜よりも小さく、小指の爪ほどしかありません。

小指の爪ほどの花

小指の爪ほどの花

しかし、どんなに小さくても、寒い冬に桜の花を観賞できたので、非常に感動しました。

桜の木全体を見ると、まだまだ花が少な目。

やはり春にならないと満開にならないようですね。

満開はまだ先

満開はまだ先

先にも述べましたが、上の写真は1月中旬に撮影したものです。

御会式桜は、半年かけて満開になるので、やはり、その半年間の特定の時期の桜の状態を知りたくなります。

そこで、検索エンジンを使って、御会式桜の写真が掲載されているWEBサイトを探してみました。

まずは、咲き始めの10月の写真を掲載している「京花だより」さんの以下の記事をご覧ください。

やはり、咲き始めなので、枝には数えるほどしか花がついていませんね。

次は、3月下旬の写真を掲載している「花調」さんの下記記事をどうぞ。

この時期になると枝にたくさんの花がついていますね。

花も秋や冬に比べると大きく見えます。

そして、満開の御会式桜の写真。こちらは「桜訪ねて 2010年」さんの記事に掲載されています。写真は、記事の真ん中よりやや下にあります。

  • 京都の桜 その2三十三間堂付近と西陣 4月3日

写真を見る限りでは、3月下旬とほとんど変わっていないように思えます。

満開でもソメイヨシノほどはボリュームがないようですね。

2014年12月4日追記:上記ブログは閉鎖しています。

妙蓮寺のその他の見どころ

妙蓮寺には、御会式桜の他にもいくつか見どころがあります。

私は、御会式桜だけを観て帰ったので、実際には観ていないのですが、妙蓮寺には、赤穂義士の墓と十六羅漢石庭があります。

赤穂義士の墓については、以下のWEBサイトをご覧ください。

  • 続・「赤穂義士遺髪墓」 妙蓮寺 2014年1月24日追記:左記サイトは閉鎖しています。

また、十六羅漢石庭の写真は、以下のブログとWEBサイトに掲載されています。お釈迦様が横になっているような石の写真が掲載されていたり、15個しか石がないのに十六羅漢石庭と呼ばれている理由が解説されていますよ。

なお、妙蓮寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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