京田辺市に天津神社という神社があります。
「てんしん」ではなく「あまつ」と読みます。
所在地は、JR大住駅から北に10分ほど歩いたあたりです。
町中にひっそりと建っており、最初見た時は、公園かと思って素通りしそうになりました。
ピカピカの狛犬
天津神社の入り口に建っている鳥居は、少し低く、背の高い人がくぐると頭をぶつけてしまいそうです。
境内に入ると正面に拝殿が建っており、その左側には、滑り台があります。
ひょっとしたら最初に公園があって、後から神社を建てたのではないでしょうか。
境内の広さも一般的な公園の面積と同じくらいですからね。
そう思って、神社の由緒書を読んでみたら、創建年代は天禄年間(970-973年)とかなり歴史があります。
公園に建てたのではと疑ったのは無礼な話でしたね。
拝殿の前には、神社ではおなじみの狛犬が鎮座しています。
それにしても天津神社の狛犬はピカピカです。
この狛犬は、2010年に登場したそうです。
道理でピカピカなわけですね。
これから数年間、風雨にさらされることで渋い色へと変化していき、味わいのある狛犬に成長することでしょう。
拝殿の後ろには、前方の庇(ひさし)がビローンとのびた流造の本殿が建っています。
石垣などに汚れがあり、ところどころに歴史を感じさせます。
小さいながらも、さすが千年の歴史を持つ神社です。
拝殿でお参りを済ませた後は、境内を散策。
境内の東側に背の低い松が植えられています。
松の側に置かれている石碑を見ると、なんと樹齢750年と書かれています。
こんなに小さな松が750年も生き続けているとは考えられません。
もう一度、よく石碑を観ると「老松の跡」と書かれていました。この場所に以前生えていた松の樹齢が750年ということだったんですね。
ちなみに現在の松は、昭和に植えられたもののようです。
松の側には、水分社(みくまりしゃ)という末社もあります。
水分社の前に置かれた灯籠も狛犬と同じようにピカピカです。
いつ置かれたものなのか調べませんでしたが、おそらく狛犬と同時期に登場したのではないでしょうか。
こうやって誰かが手入れをすることで神社は存続していくんでしょうね。
また、天津神社の社殿は、元和3年(1617年)、寛永10年(1633年)、元禄13年(1700年)、寛保元年(1741年)、明和6年(1769年)、寛政7年(1795年)、文化10年(1813年)に造替や屋根葺替が行われているそうです。
こうやって手入れが行われてきたことが、小さいながらも、天津神社が千年以上存続し続けている理由なのでしょう。
なお、天津神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。