冬になると京都は、観光客の方が少なくなります。
やはり、京都の冬は寒いということから敬遠されるのでしょう。
しかし、京都の寒い冬だからこそ味わえる景色というものもあります。
鞍馬寺の雪景色なんかもそのひとつですね。
雪の境内
鞍馬寺は、叡山電車の鞍馬駅から少し歩いた場所に建っています。
鞍馬駅に到着すると天狗がお迎えしてくれます。
鞍馬寺は、仁王門が入り口となっており、ここで入山料を納めて、境内に入ります。
さすがに冬の鞍馬寺は、雪が降っており、境内も雪が積もっていました。
仁王門をくぐるとケーブルがあるのですが、やはり歩いて山の頂上を目指したいですね。
ただ、あまりに雪が積もっているようなら無理せずケーブルを利用した方が良いでしょう。
ケーブルを使わずにしばらく歩いて行くと、由岐神社に到着。
鳥居にも拝殿の屋根にも雪が積もっています。
由岐神社はご利益がたくさんあり、また、中央がトンネルのように通り抜けできるようになっている割拝殿があることで知られています。
由岐神社で参拝後、しばらく歩き続けると本殿金堂に到着します。
本殿金堂は、標高410メートルの場所に建っており、この高さから眺める山々の雪景色は何とも見事です。
しかし、写真だと全く雪景色の良さが表現できませんでした。
なので、実際の雪景色は鞍馬寺に訪れて眺めてください。この景色を観るだけでも冬の鞍馬寺に訪れる価値がありますよ。
奥の院はさらに雪だらけ
本殿金堂にお参りした後は、奥の院へと向かいます。
さすがに雪の日に奥の院に向かう人はほとんどいませんでした。
鞍馬寺は、源義経が牛若丸と名乗っていた幼少の頃に過ごした地ということで、その史跡もたくさんあります。
下の写真に写っている義経公息次ぎの水もそのひとつです。
この湧水は、牛若丸が剣術修行に向かう途中に喉を潤した水と伝えられています。
さすがに雪が積もっていたので、水を汲もうという気にはなりませんでした。
それ以前に凍っていたのではないでしょうか。
奥の院の雪が降り積もる道を進んでいくと不動堂に到着。
ここまで来ると荒らされた跡がなく、雪がふかふかとしていました。
ちなみにこの不動堂は、牛若丸が鞍馬天狗に出会ったところと伝えられています。
不動堂の近くには、源義経を遮那王尊(しゃなおうそん)として祀っている義経堂もあります。
遮那王とは、牛若丸が義経と改名する前に名乗っていた名前ですね。
義経堂は、小さなお堂なので、屋根に積もった雪の重みで倒れてしまわないかと不安になりましたが、大丈夫なのでしょうね。
義経堂を観た後は、さらに奥へと進み、雪に埋もれた魔王殿を通り過ぎ、石段を降りていきます。
魔王殿から出口までは573メートル。
さすがに石段を降りるだけとは言え、これだけ距離があると出口についた時には、膝がカクカクと笑っていました。
冬の鞍馬寺はかなり寒いので、しっかりと防寒しておくことをおすすめします。
帽子、マスク、手袋は持っていった方がいいですね。靴も動きやすい運動靴を履いて行きましょう。
また、コートなどの上着もフード付きのものを着用した方が良いでしょうね。
なお、鞍馬寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。