2009年の秋に台風で流れてしまった八幡市の木津川に架かる流れ橋。
今年、修理が完了し元の姿に戻ったことから、その姿を観に行ってきました。
流される前の姿に
京阪八幡市駅付近から木津川のサイクリングロードを南へ1時間ほど歩くと修理が完了した流れ橋の姿が見えてきました。
流れ橋は、全長約360メートルの木造橋で、正式には上津屋橋(こうづやばし)と言います。
流れ橋は通称で、川に流されても橋に張られたワイヤーを引っ張ると元に戻せることからそう呼ばれるようになりました。
日本の木造橋では最長です。
去年、台風で破壊された後の流れ橋を見た時、さすがに修理は不可能だと思っていましたが、元通りになって何よりです。
橋を渡ってみる
木津川の土手の休憩所で少しの間ゆっくりした後、いよいよ橋を渡ってみることに。
橋の上には、歩いている方や自転車で渡っている方が数人います。
普段からそれほど渡る人がいないので、こんなものでしょう。
橋の南側から北側に向かっていざ出発。
橋の上から見える景色はのどかなものです。
近代的な建物は、遠くにあるので、全く気になりません。
橋の中間地点で少し休憩。
木津川の川幅は、流れ橋の全長と同じくらいあるのですが、晴れている日は水がほとんどありません。
普段は、橋の北側50メートルほどの幅で木津川は流れています。
それにしても去年の台風の時の木津川の増水は相当すごかったのでしょうね。
流れ橋の高さは3メートルほどありますが、その高さまで増水したとは、上の木津川の写真からは想像できません。
流れ橋の修理の跡
流れ橋を周囲の景色を眺めながら渡っている時は、以前の流れ橋と同じに見えたのですが、じっくりと橋を見てみると、やはり修理の跡がありますね。
橋の両側に張られたワイヤーを留めている輪もきれいになっています。
下の写真の左上の輪はピカピカです。
橋げたも古い木に混ざって新しいものが建っていたりします。
特に北側の普段から川が流れている部分の橋げたは、頑丈そうなコンクリート造りになっていますね。
しかし、橋げたの一部をコンクリート製にしてしまうと木造橋でなくなってしまうのではないでしょうか?
そうすると日本最長の木造橋でもなくなってしまいますよね。
北側のコンクリート部分を除いた木造部分だけでも日本で最長なのでしょうか。
疑問ですが、あまり深く考えないことにしましょう。
京都の自然二百選のひとつ
流れ橋周辺は、京都の自然二百選に選ばれています。
木津川の北側の土手に上がってみると田園風景が広がっていました。
眺めていると心が落ち着いてきます。
写真では田んぼが広々と見えますが、実際にはもうちょっと狭く感じるでしょうから、訪れる時には、あまり期待しない方がいいですね。
流れ橋は、時代劇のロケでもよく使われます。
一度は、下の写真のような景色を時代劇で見かけたことがあるのではないでしょうか。
復活した流れ橋は、これからも時代劇のロケで使われるんでしょうね。