京都市右京区のJR花園駅から5分ほど北東に歩いたところに妙心寺というお寺が建っています。
妙心寺は、とても広いお寺です。
北区の大徳寺もなかなか広いお寺ですが、妙心寺も同じくらいの広さはあるのではないでしょうか。
境内全てを散策するとなると相当時間がかかりますね。
勅使門から庫裡まで一直線
花園駅から妙心寺境内に一番近い入り口は、南門です。
妙心寺境内は、塀で囲まれているのですが、その塀をみるだけでもその広さがわかります。
妙心寺は臨済宗の大本山で、全国には3,000以上も末寺を数えるそうです。
境内が広いのは、大本山だからなのでしょうね。
広大な境内には、たくさんの堂宇が建っていますが、その中でも観ておきたいのが、南の勅使門から北に向かって、一直線に並んだ建物群です。
勅使門は、南門の西側に建っていますが、そこから北に向かって、山門、佛殿、法堂(はっとう)、庫裡(くり)まで秩序整然とずれることなく一直線に建てられています。
山門
放生池を挟んで勅使門の北側に建っているのが山門です。
鮮やかな朱色が特徴的です。
境内の他の建物は、黒色ばかりなので、山門は非常に目立ちます。
高さもなかなかのもので、見上げずに全体を見ようと思うと結構離れた場所から眺める必要があります。
佛殿
山門の北側に建っているのが、佛殿です。
国家泰平と国民の幸福を祈願する建物で、文化10年(1813年)に建てられたものです。
法堂
佛殿の背後に建っているのが法堂です。
法堂は、妙心寺の中でも最大の建造物で、内部の鏡天井には、雲龍図が描かれています。
玄関
法堂の北には玄関がありますが、この中に庫裡が建っています。
玄関は、法堂内の雲龍図や明智風呂の拝観受付となっています。
これらに興味がある方は、拝観してみてもいいですね。
以上紹介した建物が勅使門から北に一直線に並んでいる建物です。
法堂付近から勅使門方向を見ると建物が整然と並んでいるのがわかりますよ。
妙心寺内には、他にもいろいろと観るべきものがあります。
塔頭(たっちゅう)の退蔵院には、美しい庭園もあるそうなので、妙心寺境内の散策に疲れた時は、退蔵院の庭園で休憩するのも良さそうですね。
退蔵院については、「京都写真(Kyoto Photo)」さんの退蔵院(妙心寺塔頭)の記事で、庭園の写真がたくさん掲載されていますので、ご覧になってください。
なお、妙心寺の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。