京都の観光名所で一番人気があるのは、東山区に建つ清水寺です。
このブログも200記事以上書いているのですが、まだ清水寺については、ほとんど書いていないということに気付きました。
今まで清水寺に拝観したことがないと言う訳ではないのですが、なぜか、このブログで紹介する機会がありませんでした。
せっかくなので、今回は清水寺について書いてみたいと思います。
清水坂の頂上に建っている諸堂
清水寺へは、市バス亭清水道で下車して、清水坂を10分ほど上っていくと到着します。
清水坂の両脇には、たくさんのお店が軒を並べており、店頭に並んでいるお土産などを眺めているだけでも京都らしさを感じることができますね。
清水坂を頂上まで上ると鮮やかな朱色の仁王門が建っています。
この仁王門が清水寺の入り口です。
仁王門には、以下の写真に写っている基準点標石があります。
基準点標石は、明治8年(1875年)に内務省地理寮により、京都市街地図を作成するために設置されたものです。
こういった基準点は、京都市内に9ヵ所設置されていましたが、現存しているのは、清水寺の基準点標石だけです。
仁王門をくぐって石段を上ると左手に鐘楼、右手に西門(さいもん)が建っています。
西門は、寛永8年(1631年)に再建されたもので、左右の脇間には、持国天と増長天が奉祀されています。
ここから眺めた西山に沈む夕日は大変見事な景観で、西方極楽浄土を観想する日想拝観所だったのではないかと考えられています。
西門の後ろには、三重塔が建っています。
鴨川から東山を眺めた時に見える三重塔は、清水寺のものです。
遠くからだと低く見える三重塔ですが、近くで見ると意外と高いことがわかります。
高さは約30メートルです。
三重塔の近くには、慈心院という寺院が建っています。
慈心院では、数珠を頼りに暗闇の中を進んでいく胎内めぐりを体験することができます。
私は体験したことがありませんので、どういったものなのかはわかりません。
なので、胎内めぐりの内容については、「ciao da 京都!」さんの随求堂 胎内めぐりの記事をご覧になってください。建物の中は、本当の暗闇のようですね。
清水の舞台から奥の院へ
三重塔や慈心院を観た後は、いよいよ清水寺の名物の清水の舞台へと向かいます。
清水の舞台から西の方を眺めると緑の木々の向こうに京都市街を望むことができます。
なかなか良い眺めと言いたいところなのですが、京都市街はいつも煙っています。
雨が上がった後だと、空気が澄んでいるので、京都の街をくっきりと眺めることができますよ。
清水の舞台から、京都の景色を楽しんだ後は、地主神社(じしゅじんじゃ)にもお参りしておきましょう。
地主神社は、縁結びの神様として有名な神社です。
地主神社については以前にも紹介していますので、以下の過去記事をご覧になってください。
地主神社の参拝を終えた後は、釈迦堂、阿弥陀堂、奥の院へと進んでいきます。
奥の院にいる多くの観光客の方が、カメラを構えています。
その被写体は、下の写真の清水の舞台です。
多くの方が、奥の院付近から撮影された清水の舞台をガイドブックなどでご覧になったことがあると思います。
よく思い切った行動をすることを「清水の舞台から飛び降りる」と言ったりしますが、この高さを実際に見たら飛び降りることなんてできません。
ちなみに江戸時代には、願掛けで本当に清水の舞台から飛び降りる人がいて、禁止令まで出されたことがあるそうですよ。
音羽の滝から出口へ
奥の院まで来たら、坂道を下って行って、建物の下に行きます。
境内の下には、清水寺の名の由来となった音羽の滝があります。
その昔、延鎮上人が夢告により、金色の水が流れる川を探していたところ、音羽の滝を見つけ、観音像を祀ったと伝えられています。
その後、坂上田村麻呂が金色の千手観音像を造り、お堂に安置したのが清水寺の始まりだとか。
音羽の滝の水は、日本十大名水の筆頭と言われており、それを飲むと不老長寿や無病息災のご利益があるそうです。
清水寺に訪れるといつも音羽の滝の前は長蛇の列で、なかなか水をすくうことができません。
音羽の滝を過ぎたら、清水の舞台や三重塔を見上げながら出口へと向かいます。
これで清水寺の拝観は終了ですが、帰る前に入り口付近に建っている地蔵院善光寺堂にも立ち寄ってみましょう。
ここには、清水寺の七不思議のひとつに数えられる首ふり地蔵という変わったお地蔵さんが祀られています。
清水寺は、一番人気の観光名所ということだけあって、いつも観光客の方がたくさん訪れていますが、混雑して進めないというほどではありません。
なので、想像よりもじっくりと拝観できると思いますよ。
また、ライトアップも頻繁に行われていますが、山や街の景色を眺めるなら、日中に訪れる方がいいと思います。
なお、清水寺の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。