一年中、観光客の方が多い清水寺界隈。
さすがに夏は少ないだろうと思うでしょうが、そんなことはなく、海外の方も含め多くの方が旅行や観光で訪れます。
そんな清水寺界隈を夏のやや気温が低い日にぶらりと歩いてきました。
三年坂
スタートは清水寺から。
ここから三年坂を下りて高台寺方面へと向かいます。
清水寺の門前は多くのお土産物屋さんが軒を連ねています。
どのお店もいつも繁盛していますね。
いろいろなお店を眺めながら進み、三年坂の入口に到着。
ここから「京の坂みち」です。
三年坂は、正式には産寧坂といいます。
坂の名前の由来には諸説あります。
清水寺の子安の塔へ続く坂道だから産寧坂と名付けられたというのが一般的な由来で、「産」は生む、「寧」はやすきという意味で、この坂を上って清水寺にお参りすると安産すると伝えられています。
他に大同3年(808年)にできたから三年坂と名付けられたとも伝えられています。
どの説が正しいのでしょうかね。
三年坂を降り切り平坦の石畳みの道へ。
京都らしい造りのお店が並んでいるので、歩いているだけでも京情緒を感じることができます。
木目調の自動販売機もこの辺りの景観に溶け込んでいます。
二年坂
三年坂の次は、二年坂に向かいます。
その途中、わき道を進み八坂の塔を撮影。
この辺りも京都の町といった雰囲気が漂っています。
二年坂も人がいっぱい。お店もいっぱい。
二年坂は、三年坂の下にあるから名付けられたとか、大同2年にできたから名付けられたとか諸説あります。
もしも大同2年に二年坂が存在していたのなら、その後にできた三年坂の下にあるからという説はおかしいですね。
二年坂を降りると、ある店の前に竹久夢二の寓居跡の石碑があるのを発見しました。
竹久夢二は近代の画家です。
彼は、笠井彦乃と恋に落ちましたが、彦乃は東京日本橋の紙問屋の一人娘であったため、彼女の父親に反対されます。
そして2人は、東京から京都に逃れ、この地で短い期間を過ごしたそうです。
三年坂、二年坂と続けば、一年坂もあるのでは?
そう思った方は勘がいいですね。
二年坂の先には、確かに一念坂があります。
字は「一年」ではなく「一念」となっています。
坂となっていますが、実際は平たんな石畳の道です。
「写真紀行・旅おりおり」というWEBサイトの一念坂のページによると、ここは平成2年に整備された道のようです。
一念坂は、人通りが少ないですね。
お店も多くはないのですが、おしゃれな雰囲気が漂っています。
休憩に入ってみると良さそうですね。
三年坂から一念坂まで大体15分程度かかったでしょうか。
人は多いですが、京情緒を感じられる道ですよ。