11月上旬。
京都市下京区の市比売神社(いちひめじんじゃ)に参拝しました。
市比売神社は、女性の厄除の神さまとして有名です。
そのため、参拝者は女性が多く、男性が境内に入るのはどことなくはばかられる雰囲気がありますね。
苔むした天之真名井のつくばい
京阪電車の七条駅から七条大橋を西に渡り、河原町七条の交差点までやってきたところで、河原町通を北上します。
そして、六条通を過ぎた次の交差点で左折すると、市比売神社が建っています。
駅からは、徒歩約10分ですね。
京阪電車の清水五条駅からの方が近いかもしれません。
市比売神社の入り口付近は、近代的な建物が建っているので、遠くからだと神社とは気づきにくいですね。
境内に入り、南に歩いていくと鳥居が立っています。
その鳥居の奥に本殿があるのでお参りをしましょう。
祭神として祀られているのは、市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、多紀都比賣命(たぎつひめのみこと)、神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)、下照比賣命(したてるひめのみこと)の五女神です。
市比売神社の境内は、それほど広くないのですが、興味深いものがいくつかあります。
その一つがカード塚です。
小さなビンに使用済みのカードが納められています。
そして、こちらがカード塚です。
市比売神社では、あらゆるカードを供養できます。
ちゃんとお祓いもしてもらえますよ。
カード塚からさらに奥に進むと、苔むしたつくばいが置かれています。
そして、つくばいには、細い竹の先から清らかな水が流れ落ちています。
こちらは、天之真井(あめのまない)といい、洛陽七名水の一つに数えられています。
かつて、天之真名井は、皇子や皇女の誕生ごとに産湯に加えられ使用されていたというのですから、朝廷からも崇敬されていたのでしょう。
天之真名井の後ろには、たくさんの小さなダルマが奉納されています。
こちらは姫みくじです。
これだけたくさん奉納されているのを見るだけでも、多くの女性が当社に参拝しているのがわかりますね。
天之真名井の後ろには、衆霊殿が建っています。
衆霊殿の隣には、多くの絵馬が奉納されていました。
衆霊殿の近くには、稲荷大明神も祀られていますよ。
市比売神社の祭神は、稲荷の母神であることから稲荷大明神が祀れているのでしょう。
当社は、もともと桓武天皇が平安遷都の翌年の延暦14年(795年)に京の市を守護する神社として東西両市の守護神として創建された歴史があります。
商売繁盛のご利益を授けてくれる稲荷大明神が祀られているのも不思議ではないですね。
境内を一通り見たところで、市比売神社から出ることに。
本殿の近くでは、コチョウランが流れるように花を咲かせていましたよ。
私が市比売神社に参拝した時は、若い男女のグループもお参りに来ていました。
その他にも女性の姿が見られ、比較的賑わっていましたよ。
この後は、上徳寺に参拝します。
なお、市比売神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。