京都市東山区の東福寺は、紅葉の名所として有名です。
なので秋になると、とんでもなく多くの観光客の方が、紅葉狩りのために東福寺に訪れます。
そんな東福寺も、夏は訪れる方が少なく、境内は非常に静かです。
青い空と白い雲を背に建つ通天橋
東福寺に訪れたら、まず最初に立ち寄りたいのが、臥雲橋と呼ばれる屋根付きの橋です。
臥雲橋を渡るのに通行料などは必要ありません。
なので、誰でも自由に渡ることができます。
臥雲橋から境内を見ると、奥にもう1本橋が架かっているのが見えます。
この橋は、通天橋と呼ばれています。
私が訪れた日は快晴だったので、青い空と白い雲を背にした通天橋を眺めることができました。
通天橋の下は、緑色のカエデの葉がびっしり。
こうやって見ると、青紅葉の雲の上に通天橋が浮かんでいるような感じです。
カエデが植えられている渓谷は、洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれています。
その洗玉澗の一角に青色のアジサイが咲いていました。
7月になると、アジサイの花は元気がなくなってくるのですが、洗玉澗のアジサイは日陰になっているからなのか、まだみずみずしさを保っていました。
通天橋の入り口のハス
東福寺の境内は、自由に入ることができます。
しかし、通天橋と庭園は、拝観料が必要です。
通天橋を拝観すると、洗玉澗も散策できます。
紅葉の時期に訪れると、洗玉澗は赤色やオレンジ色の空間に変化し、とてもきれいなのですが、今回は夏だったので、通天橋は拝観しませんでした。
ただ、通天橋の入り口付近には、ハスが植えられているので、それはしっかりと観てきました。
まだ、つぼみの状態のものが多かったのですが、ひとつだけ赤色の花が咲いていました。
ハスを見ると本格的に夏がやってきたという実感がわいてきますね。
ハスを見た後は、三門へ。
三門の前には池があるので、もしかしたらスイレンが咲いているのではないかと思ったのですが、残念ながらスイレンどころか、水が茶色く濁っているだけでした。
私が東福寺に訪れた日は、近くの天得院でキキョウを観賞することが目的でした。
なので、東福寺を散策したのは、ほんのわずかな時間だったのですが、それでも静寂な境内を歩いているだけで、都会の騒がしさを忘れさせてくれました。
これも観光シーズンを外して京都に訪れる利点のひとつですね。