京都市右京区の広沢池(ひろさわのいけ)の周囲には、数はそれほど多くありませんが、桜が植えられています。
また、広沢池の近くには、佐野桜畑もあり、この辺りは桜の名所として知られています。
強風で波が立つ広沢池
広沢池に訪れたのは4月11日。
この日は、午前中は暖かかったのですが、午後から急に風が強くなり、3月上旬のような寒さになりました。
あまりの風の強さに広沢池は波が立っています。
そろそろ散り始めるソメイヨシノにとっては、この強風は災難としか言いようがありません。
それでも池のほとりのソメイヨシノは、花を散らすまいと、強風と戦っていました。
佐野桜畑
佐野桜畑は、広沢池から東に5分ほど歩いた場所にあります。
ここは、桜守の佐野藤右衛門氏の自宅で、そのご厚意により一般に開放されています。
なので、飲食は厳禁です。また、大声で騒いだりするのもやめましょう。
広沢池と同じく、佐野桜畑もひどい強風。
さすがにここの枝垂れ桜は、風に負けて花弁がたくさん舞っていました。
佐野桜畑の魅力は、何と言っても桜の種類が多いことです。
めったにお目にかかれない桜が、たくさん植えられています。
以下、私が訪れた時に咲いていた桜をいくつか紹介します。
桐ヶ谷
桐ヶ谷は、花弁が広いのが特徴的です。
薄っすらとしたピンク色は、ソメイヨシノに似ていますね。
二度咲
下の写真は二度咲です。
散っても再び咲くのでしょうか。
花弁がたくさんあるのが特徴的です。
白雪
白雪はその名のとおり真っ白です。
一点の曇りも見当たりません。
鬱金
鬱金(うこん)は、黄緑色の花を咲かせる珍しい桜です。
まだ時期が早く、これから咲き始めるようです。
雨宿
雨宿とは、雨に強そうな名前ですね。
全体的に白いのですが、花弁の縁が微妙にピンク色に見えます。
光の加減でそのように見えるのでしょうか。
十月桜
十月桜は、その名のとおり10月に咲き始めます。
花弁が細長い形をしています。
10月に咲き始める桜といえば、妙蓮寺の御会式桜(おえしきさくら)が有名です。
十月桜と御会式桜は、形が似ているので、同じものなのではないかと思って調べてみたところ、やっぱりそのとおりでした。
他にも佐野桜畑には、緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)も植えられていました。
広沢池も佐野桜畑も無料で桜を楽しむことができますので、春にこの辺りに訪れた時は、立ち寄ってみてください。