梅雨に参拝した三鈷寺・2020年

6月中旬に京都市西京区の善峯寺のアジサイを見た後、いったん善峯寺から出て近くの三鈷寺(さんこじ)に参拝しました。

三鈷寺は、知る人が少ないお寺で、善峯寺に参拝した人でも立ち寄ることがほとんどありません。

私も、過去に善峯寺に参拝していますが、三鈷寺を訪れるのは今回が初めてです。

晴天の日の三鈷寺

三鈷寺には、JR向日町駅から阪急バスに乗車し、「善峯寺」で下車して山を歩いて登って行かなければなりません。

以前に山道を登って三鈷寺に行こうと思ったのですが、途中で挫折しました。

三鈷寺に行くには、山道を登るよりも、善峯寺の北門を通る方が圧倒的に楽です。

善峯寺も、急な坂道を300メートル登らなければなりませんが、三鈷寺に行くよりも苦になりません。

善峯寺の北門

善峯寺の北門

北門の回転扉を回して外に出ます。

北門を出てすぐの場所でも、水色のアジサイがきれいに咲いていました。

アジサイ

アジサイ

アジサイを見ながら歩くこと約2分。

三鈷寺の山門の前にやってきました。

山門

山門

山門をくぐって境内に入ります。

境内

境内

人の気配が全くありません。

善峯寺には、割と多くの参拝者がいたのですが、三鈷寺を訪れる人は、やはり少ないようです。

三鈷寺は、本堂・客殿からの眺めが見事だと評判です。

もちろん、三鈷寺に参拝したのは、その絶景を見るためです。

受付付近

受付付近

ところが、受付に向かうと、拝観が休止となっていました。

この日は、たまたま休みだったのか、それとも新型コロナウイルスの影響で拝観を見合わせているのか、どちらなのかは不明です。

ちなみに拝観料は500円です。

本堂・客殿を拝観できませんでしたが、境内は見て歩くことができました。

灯籠とサツキ

灯籠とサツキ

灯籠の近くで咲くサツキは、花がしおれてきており、そろそろ終わりを迎えようとしています。

2つ並んだお堂の前にやってきました。

お堂

お堂

それでは、お堂にお参りをしましょう。

三鈷寺は、承保元年(1074年)に源算上人が草庵を建て、往生院と号したのが始まりです。

その後、浄土宗の開祖法然の高弟であった証空が再興して念仏道場とし、背後の山並みが仏器の三鈷に似ていることから、三鈷寺と改めました。

近年までは、天台、真言、律、浄土の四宗兼学でしたが、西山宗(せいざんしゅう)に改宗しています。

ちなみに先ほどお参りをしたお堂は、証空の霊廟です。

その霊廟の前には、お地蔵さんがいらっしゃいました。

お地蔵さん

お地蔵さん

何やら居眠りをしているような姿です。

左手には、丸い球を抱えていますね。

お地蔵さんの後ろには絶景が広がります。

本堂・客殿を拝観できませんでしたが、ここからでも見事な景色であります。

三鈷寺からの眺め

三鈷寺からの眺め

三鈷寺からの眺めは、乙訓(おとくに)景観十景のひとつだそうです。

令和元年度(2019年度)京都府地域交響プロジェクトおよび京都市西京区地域力サポート事業として、旧乙訓郡域の後世代に継続して残したい自然景観からなる乙訓景観十景を選定したとのこと。

三鈷寺の境内からは、比叡山をはじめとする東山三十六峰、北山、京都市街、宇治、木津方面まで一望できます。

この日は、梅雨にしてはきれいな青空が広がり、遠くの山々もくっきりと見えましたよ。

いつまでも眺めていたい景色であります。

霊廟の脇から眺める景色。

お堂から見る空

お堂から見る空

証空善慧上人も、ここから同じ景色を眺めたのでしょうか。

絶景を十分に満喫したところで、三鈷寺から出ることに。

この後は、再び善峯寺に戻ってサツキを観賞します。

なお、三鈷寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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