夏の終わりの興正寺本廟・2017年

8月末。

京都市東山区の興正寺本廟に参拝しました。

興正寺本廟は、観光客でにぎわう三年坂に建つ真宗興正派の別院で、宗祖親鸞聖人のお骨が収まる本廟です。

また、全国門信徒の総納骨所でもあります。

今回は、清水寺の参拝後に三年坂界隈を散策したことから、その途中に興正寺本廟に立ち寄りました。

静寂の境内

興正寺本廟の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。

最寄り駅と言っても、東に20分くらい歩かないといけないのですが。

参道の入り口に到着。

参道

参道

周りには人がたくさんいるのですが、興正寺本廟に入っていく人はほとんどいません。

参道を進み石段の下にやってきました。

石段

石段

この石段を上った先には、寺務所と本堂があります。

本堂は近代的な建物です。

本堂(左)と寺務所(右)

本堂(左)と寺務所(右)

興正寺は下京区の西本願寺の南隣にあり、明治9年(1876年)に本願寺から独立しました。

興正寺本廟には、その後に親鸞聖人の遺骨を納めたので、建物が近代的なんですね。

本堂の近くに建つ鐘楼。

鐘楼と親鸞聖人

鐘楼と親鸞聖人

近くには親鸞聖人もいらっしゃいます。

本堂の奥へと進むと、本廟へと続く石段が現れます。

本廟へと続く石段

本廟へと続く石段

石段を上り本廟へ。

花がたくさん供えられています。

本廟

本廟

それではお参りをしましょう。

興正寺本廟の境内は、人が全くおらず静寂に包まれていました。

この地は霊山(りょうぜん)と呼ばれているのですが、お釈迦さまが初めて説法をされたインドの霊鷲山(りょうしゅぜん)に似ていることから、その名がつきました。

霊山は、浄土宗の開祖法然上人が別時念仏を修した地でもあり、また、時宗の国阿上人が正法寺を開いた地でもあります。

静寂の境内にいると、ここが念仏の聖地である理由がわかるような気がしますね。

本廟の近くには、「圓光大師別時念佛古跡」と刻まれた石碑が置かれています。

圓光大師別時念佛古跡

圓光大師別時念佛古跡

圓光大師は法然上人のこと。

ちなみにここから北に15分ほど歩いた辺りの安養寺が建つ地は、法然上人の吉水草庵があった場所でもあります。

本堂の北側に建つ浄華堂。

浄華堂

浄華堂

中には、寺院別・個人別納骨壇があります。

本廟にお参りを終え、一通り境内を歩いたので、そろそろ興正寺本廟から出ることに。

帰りは北側の参道を歩いて三年坂に戻ります。

途中で手洗屋形がありました。

手洗屋形

手洗屋形

ここに手洗屋形があるということは、本来は、北側の参道から境内に入るのでしょうね。

帰る間際になって気付きました。

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